概要
主にフォルクローレに代表される縦笛。
穴の基本形式は西洋音階に対応し表に6つ、後ろに1つ。吹き口にリードはなくエアリードで演奏する。日本の尺八などと同じ原理である。
ケーナという名前は、病気で命を失ったケーナという女性の骨がアンデス高原の風にさらされ、欠けていった骨にその風があたり音が出たという話がある。材料は竹や葦、木製に黒檀今ではプラスチック主流であるが中には動物や人間の骨を使用したものもある。その音色は軽快さの中に哀愁を漂わせる。
一般的な35~40cmのスタンダードなものをケーナ、50cmほどのもの低音のものをケナーチョ、それより小さな高音のものはケニージャと呼ばれる。ケーナは主にキーはGでオクターブは技量により理論的には4オクターブまで出るとされている。
又現在日本で多く使われているのは管が太いボリビアタイプのケーナで、管が細いアルゼンチンタイプのケーナも使用されているが両者はそれぞれ調律が違う。これからケーナを始められる方は南米輸入雑貨や土産屋で購入するのもいいが、今は日本にもケーナ職人が多く存在するのできちんと調律されたものを購入するといいだろう。エアリードの笛なので作りはシンプルであり自作する人も少なくは無い。
ケーナが使用された主な楽曲として「コンドルは飛んでいく」などがあげられその他フォルクローレにも欠かせない。共に使われる楽器はパンフルートのサンポーニャやアルマジロの甲殻(現在は木製が主流)が特徴的なギターのチャランゴなどがある。
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関連項目
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