シダズーンとは、カンブリア紀中期に生息していた海生生物の一種。バージェス動物群に引けを取らぬほど奇妙な姿の多い澄江動物群の中でも極めつけに変な生き物。
概要
中国雲南省澄江県から発掘される澄江動物群(チェンジャンどうぶつぐん)のひとつで漢字では「西大虫」と書く。時代的には5億3千万年前とバージェス動物群よりも少し古い時期に生息していた。
体の構造が前半分と後ろ半分で大きく異なるのが最大の特徴である。体の前半分は楕円形で先端部にはぽっかりと開いた円形の口。側面には7つのエラ穴が開いているなど脊椎動物である魚類(当時すでに原始的な魚類が登場していた)的特徴を持っていたのに対し、後ろ半分の平たい尾びれにはエビやカニなどの節足動物のような7つの体節があるというなんともチグハグな生物である。そのため既存の生物の分類法では分類不能で、研究者は同様の特徴を持つウェツリコラなどと合わせて「古虫動物門」という新たな分類を提案している。
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関連項目
- 澄江動物群
- カンブリアモンスター
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