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ピンフクターX(SpinFaKtor X)とは、ヨーヨージャムが販売していたヨーヨーの名である。

概要

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

2010年発売。

ヨーヨージャム・スピンファクターシリーズ生誕10周年を記念したモデルであり、故にローマ数字で10を表す「X」を冠する。

従来、金属リム慣性モーメントを稼ぐため、ヨーヨーの外周ギリギリにリムを配置するのが流だった。
しかし一方で、この配置では感触が重すぎ、ヨーヨーが動かしづらいという摘もあった。

そのため、本機はアルミリムを外周部の中央付近に配置。
ある程度の慣性モーメントを確保しつつ、動かしやすさとスピードも兼ね備えることに成功。

もう一つのブレイクスルーは、ソリッドスピンとよばれる新たなギャップ調整機構。

従来のジャム機種は、ネジの締め具合を調整することによって段階に溝幅が調整できる仕組みだった。
また、ボールベアリンググリスが封入されているのが普通であり、出荷状態では引き戻し仕様である。

しかし、この頃にはヨーヨーバインド仕様にするのが流となっており、プレイヤーベアリングパーツクリーナーやジッポオイルを使ってベアリングを脱脂していた。
ギャップ幅は限界まで広げ、場合によってはそのための別売りのシムを使用していた。
すなわち、れたプレイヤーは開けてすぐには使えず、様々な手間を要されていたのである。

しかし、ギャップ調整を止してしまうと、初心者にとっては引いても戻ってこない不切なヨーヨーになってしまう。これは製品として致命的な問題だった。

そこで、本機以降のジャム機種は、ネジによる調整機構ではなく、ベアリングの厚みによって調整する仕組みに変更された。
出荷時点ではサイズC薄ベアリングが搭載されており、ギャップ幅が狭く引き戻し仕様である。
通常のサイズCベアリングは、脱脂済みで製品に付属しており、ベアリングを換装するだけでバインド仕様にできる。

レスポンスシステムフラットシリコンリングになり、スリープ時に干渉しにくくなった。

この軸周りは、ヨーヨージャムのみならずこの後登場するほとんどのヨーヨーの基本となり、ストリングトリック機の基本となっている。

関連機種

名前の由来となった機種。

ミッドシップメタルリム機種。

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