ヨーロッパ軒とは、福井県の洋食屋である。
そして、ソースカツ丼発祥の店である。
(ただし、他県でも元祖ソースカツ丼発祥を名乗る店があり、たびたび論争になる)
概要
誰が最初にソースカツ丼を考案したのかには、様々な説や言い伝えが存在し、起源を名乗る店が全国に存在するが
最古の記録によれば、初代・高畠増太郎が、1913年に東京の早稲田で開いていたヨーロッパ軒が、最初にソースカツ丼を始めた店とされている。
その後、関東大震災で被災し、出身地の福井県に戻って再びヨーロッパ軒を再開した事がきっかけで
福井県の名物料理として広まる事になる。
その為、福井県でいう普通のカツ丼とは、ソースカツ丼の事を指す。
(卵とじのカツ丼は、上カツ丼など別の名称となっている)
福井総本店と敦賀ヨーロッパ軒本店(分店)
福井県におけるヨーロッパ軒は、大きく分けて2つ存在する。
一つは高畠増太郎が始めた福井市及び嶺北地方を中心とする、福井ヨーロッパ軒
もう一つは、最初にのれん分けをした、敦賀市で展開している敦賀ヨーロッパ軒である。
両方の店の違いは、経営方針からメニュー、さらにはお箸の袋の色まで違う。
中には、福井と敦賀ではソースカツ丼の味が違うという意見さえある。
(ただし、お店の人に聞くと味はどっちも一緒と答えられる)
なお、敦賀の場合のみ、「スカロップ」や「ジクセリ」等、総本店にはない独自のメニューが存在する。
もし興味があるならば、福井県を訪れた際、両方の店に行き違いを探してみるのも面白いかもしれない。
関連項目
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