備とは、以下のことを表す。
人名
漢字として
備
- Unicode
- U+5099
- JIS X 0213
- 1-40-87
- 部首
- 亻部
- 画数
- 7画
- 意味
- 準備する、戦いに備える、用心する、貯める、備え、ことごとく、行き渡る、つぶさに、という意味がある。〔説文解字〕の本字は僃で〔説文・巻八〕に「愼(つつ)しむなり」とある。
- また、憊と通じて疲れる、服と通じて衣服、という意味がある。
- 字形
- 形声で声符は𤰈。𤰈はえびら(矢を入れる道具)の象形で、備はこれを持って備えるという意味。𤰈を備の意味でも使ったようで、〔説文〕は𤰈を「具ふるなり」と訓じている。また金文では備を𤰈の意味で使う例がある。
- 音訓
- 音読みはヒ(漢音)、ビ(呉音)、訓読みは、そなえる、そなわる、つぶさに。名のりに、かた・くる・たる・とも・なが・なり・のぶ・はる・まさ・みつ・みな・よ・よし・より、などがある。
- 古くは、フクの音があり、〔詩経・小雅・楚茨〕に告と韻を踏んでいる句がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校5年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 備を声符とする漢字に、憊がある。
- 語彙
- 備考・備設・備蓄・備忘
異体字
- 僃は、〔説文〕の本字。JIS X 0212補助漢字。
- 𠈍は、〔説文解字〕にある古文。
- 俻は、〔字彙〕にある異体字。
- 偹は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𠃰は、〔字彙補〕にある異体字。
- 𠏆は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𤖤は、〔六書統〕にある異体字。
- 簡体字は备。
関連項目
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