我が子を食らうサトゥルヌスとは、フランシスコ・デ・ゴヤ(1746年3月30日 - 1828年4月16日)が描いた絵画である(制作1819-1823年)。先に同じモチーフでルーベンスが作成したものもある。
概要
サトゥルヌスとはローマ神話における農耕神であり、ギリシア神話のクロノスと同一視されていた。クロノスは「お前も自分の息子に殺される」と予言されたため、自分の子供が生まれるたびにそれを飲み込んでいった。
神話では丸吞みだったが、ゴヤが描いたのはサトゥルヌスが子の頭と腕をかじり取る様子である。なお後世に黒塗りされてしまうのだが、かつては勃起していたことが判明している。マドリード郊外の別荘、通称「聾者の家」で作成された「黒い絵」と呼ばれる連作のうちの一点であり、本作は食堂の壁に描かれた。
のちにキャンバスに移された状態でスペインのプラド美術館に所蔵されている。
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