あらすじ
引っ込み思案な高校生青野林檎の趣味は、放課後に同級生の白石イチカの下着姿をデッサンすること。絵に自信のない林檎に見た目が好きでないイチカだったが、「放課後の集まり」でデッサンを繰り返すことで考えが変わり、二人の間にも絵描きとモデルとの間にとどまらない関係が生まれるようになる。
そんな放課後の集まりになな(七瀬七穂)が加入し、二人だけの関係にねじれが生じる。また、隣の美術部ではななの姉でありイチカの先輩でもある七瀬六花のもとにも放課後の集まりの存在が曲げられつつも伝わり、さらにとある出来事から林檎に対して負い目を持つ秋映あかねも巻き込むことになる。
デッサンを通じた心情の変化、ちょっとしたすれ違いから生まれた勘違い、過去にまで遡る因縁――最初は林檎とイチカの二人だけの秘密の場所だったはずの「放課後の集まり」は、複雑な人間関係の狭間で揺れ動くことになる。
登場人物
- 青野林檎(あおのりんご)
- 高校1年生。美術の授業でペアになったことをきっかけにイチカと仲良くなり、二人で「放課後の集まり」を結成する。イチカのことをデッサンしている間は彼女を自分のモノにしたような気分になっている。中学時代、文化祭で見たあかねの絵を気に入って同じ高校に入ることを決意したが、入学後にあかねから入部を断られてしまう。しかしあかねの顔を覚えていなかったことから後に複雑な勘違いを生む原因となってしまった。
- 白石イチカ(しらいしいちか)
- 高校1年生で林檎のクラスメイト。スタイルが良く勉強もできる。美術の授業で林檎の似顔絵に感銘を受け、放課後の集まりを結成してポーズモデルをやるようになる。以前は自分の見た目が好きではなかったが、林檎に描かれるようになってからは考えが変わった。母親が経営している下着屋で店員のバイトをしている。入浴デートに対するこだわりが強い。
- なな / 七瀬七穂(ななせしちほ)
- 1年生の美術部員。三桁cmのバストの持ち主。絵画より立体の方が好き。美術準備室で見かけた林檎の絵に興味を持ち、彼女がデッサンする様子を見学するために放課後の集まりに参加したのだが、そのままイチカと共にモデルを務めることになる。モデルで使う下着のことで姉の六花に相談するようになった結果、集まりのことを知らない六花の勘違いをこじらせることになる。
- 七瀬六花(ななせろっか)
- 2年生の美術部員。七穂の姉。イチカとは下着店バイトでの先輩後輩の関係。中学時代に人見知りなあかねのことを気にして以来あまり絵を描いていない。イチカから断片的に話を聞いたために放課後の集まりのことを不純な集まりだと勘違いしており、ましてや妹のなながそんな集まりに所属しているなんてことは想像すらしていなかった。
- 秋映あかね(あきばえあかね)
- 2年生の美術部員。勉強は苦手。七瀬家とは家が隣同士のため、七瀬姉妹とは幼馴染の関係。イチカとも中学時代の先輩後輩の関係。人見知りのため誰かに見られていると上手く絵を描くことができず、それが理由で林檎の美術部入部を断った過去を持つ。林檎と再会した際には後ろめたさから「七瀬ハチ」という偽名を教えてしまい、同席していたあかねの正体を知るイチカとななを混乱させる。
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