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【ニコニコ大百科 : 医学記事】 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
敗血症(はいけつしょう)とは、体内に侵入した細菌やカビに体が対処しようとして過剰に反応してしまい、臓器がダメージを受ける病気である。
概要
敗血症は単独で発症するものではなく、通常は先に感染症があり、その進行によって結果的に引き起こされる病気である。敗血症の症状が出ている時点で既に身体は危険な状態であることがほとんどで、すぐに集中治療室で専門的な治療を受ける必要がある。進行すると多臓器不全を引き起こし、死に至る。
前提として、症状発生時には既に身体に侵入した細菌が体内で増殖していることになるため、敗血症の治療というよりは、原因となった感染症の治療がメインになってくる。肺炎や尿路感染症、ブドウ球菌や大腸菌による感染症によって引き起こされることがほとんどである。
従って、敗血症を予防する場合は、敗血症の原因になる病気の予防、ワクチン接種等が有効である。
症状と対策
上述の通り、敗血症という単独の病気があるわけではない。しかし感染症が敗血症の症状で発現して発覚することはよくある。そのため敗血症が疑われる症状があれば、医療機関を受診し、原因となっている感染症を突き止める必要がある。あらゆる病気から敗血症が引き起こされる可能性がある。
疑われる症状としては
- (怪我をした場合は)傷口の化膿
- 全身のむくみ
- 発熱
- 手足が異様に冷たい
などがある。
傷があれば傷口を清潔に保ち、体内に細菌を取り込まないようにすることで発症を防ぐことができる。
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関連項目
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