武雄温泉(たけおおんせん)とは、佐賀県武雄市にある温泉である。
概要
佐賀県でよく知られている温泉地。最寄駅は武雄温泉駅。博多駅からJR特急で1時間ほどでアクセスできる利便性が特徴。2022年秋には西九州新幹線が暫定開業し、アクセスは向上することになる。
開湯は約1200年前とされ、神功皇后が凱旋の途についている最中、太刀の柄で岩を突いたところ温泉が湧いたと言う伝説がある。このことから当初は「柄崎(つかさき)温泉」と呼ばれていた。
また、別の伝説として、足を痛めていた白鷺が、偶然見つけたこの温泉に入っていたところ傷が癒えたのが始まりとして、動物が見つけた温泉とも言われる。
長らくは鍋島氏の所有であったが、明治になると国有となった後、民間に払い下げられている。
あの東京駅の丸ノ内駅舎を設計したことで知られる辰野金吾が設計をした楼門と新館が有名。共に1915年(大正4年)落成で、国の重要文化財である。
楼門は見た目は竜宮門であるが、当時としては最先端の工法を用いているほか、釘を一本を使っていない独特な建築物である。2階の天井には子・卯・午・酉の彫刻があり、2013年の修復工事で発見された際には、東京駅の駅舎にある他の干支の彫刻と合わせて揃ったと大きく話題になった。ちなみに門自体は元々3箇所設置する予定だったらしい。
新館は既にあった共同浴場・元湯の別館として作られた共同浴場である。大浴場のほか、大正天皇のための浴場が用意されていた。現在は共同浴場としての役目は終えており、展示館として使われている。ちなみに大正天皇専用浴場は一度も使われることがないまま、一般用に転用すべきでないと一旦埋められたものの、現在は掘り起こされて見学できる状態である。
共同浴場は1876年(明治9年)に建築された日本最古の温泉施設の建物である元湯のほか、蓬莱湯、鷺乃湯がある。貸切風呂はかつて鍋島氏が使用していた殿様湯・家老湯のほか、柄崎亭がある。
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