羑とは、羑里という殷の獄舎で使われる漢字である。周の文王は紂王に捕らえられ羑里に監禁された。
漢字として
- 意味
- 羑里という語で使われる。また、善に進める、(誘と通じて)みちびく、という意味がある。
- 〔説文解字・巻四〕に「善を進むるなり」「文王、羑里に拘わる。湯陰に在り」とある。〔玉篇〕に「導くなり、進むるなり、善なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕は羊に従う形声で声符は久。ほかに善の省略+久の会意説(〔段注訂補〕)、羋+久の会意説(〔声訂〕)、羞の訛字説(〔六書疏証〕)、象形説(〔字統〕)などがある。
- 音訓
- 音読みは、ユウ(漢音)、訓読みは、すすめる、みちびく。名のりに、みち、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
- 意符
- 羑を意符として持つ会意字には、羨、㕗などがある。
異体字
- 羐は、〔康熙字典〕が本字とする字。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𦍶は、〔玉篇〕に「羐、亦た𦍶に作る」とある異体字。〔広韻〕には誘の異体字とある。
- 羗は、〔字彙補〕に羐の異体字とある。また羌の異体字でもある。日本語では、キョンという意味がある。JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
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