透明飲料とは、本来色がついている飲料を、透明にしたものを指す言葉である。
概要
コーヒー、ジュースなどの色がついている飲み物を、普通の水と同じように透明にしたものを指す。ペットボトルの飲料として販売されていることが多い。もともと透明で色がついていないミネラルウォーターや炭酸水を指して使われることはあまりない。しかし、ミネラルウォーターや炭酸水に果実系の風味をつけたものを「透明飲料」に入れるかどうかは見解が分かれる。
2018年ごろに日本でブームとなり、次々と透明な飲み物が販売されたが、1年後には流行が下火となった。透明飲料が使われる目的として「歯が汚れない」「健康的に見える」「会議の場でも使える」などが挙げられている。しかし、HoNoTeによるアンケートの結果(→リンク)を見る限りでは「一度試してみたかった」「珍しい商品だった」という理由が上位に来ており、実用性よりも新奇性や話題性で購入した層が多かったと考えられる。水蒸気を当てて香りを抽出する、透明な乳糖などを使うなどして作っていた(→参考、サントリー)ものの、味の劣化・変化も指摘されていた。
2020年以降はコロナ禍によるテレワークの浸透により、会議がオンライン化され、さらに透明飲料を買う意義が少なくなったと言われる。2021年現在は、「色がついている飲料を透明にしたもの」は以前ほどには見かけなくなってきており、従来のミネラルウォーターや炭酸水に果実系の風味をつけたものが見かけられる程度になっている。
なお、1990年代前半にはペプシコ社が「クリスタルペプシ」(日本未発売)、コカ・コーラ社が「タブクリア」などの透明なコーラを販売しているが、1年程度で生産中止となっている。やはり歴史は繰り返すのか…?
関連項目
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