劣化とは、
- 本来の正しい意味として、時の経過や物質の変質によって物の品質性能が落ちること。「ゴムが劣化してボロボロになった」
- (俗)人間の外見的魅力・知的能力・身体能力・感性などが衰えることを揶揄した言葉。
老化や傷病、油断・慢心など。「彼女は美人だったが年には勝てず劣化した」 - (俗)技術革新によって相対的にある製品の性能が下になること。「このソフトも劣化したな」
- (俗)なにかの下位互換であることを表す接頭語。また、その人、物の性質がなにかに似ているがそれより劣っている、スケールダウンした、という意味。「フライゴンはほぼ劣化ガブリアスだ」「今期獲得した助っ人外人はハズレではないが去年退団した助っ人外人の劣化だ」
概要
単純に時間による劣化は経年劣化とも呼ばれる。
物品や機械は使用・保管・整備状況が悪ければ劣化は早まり、使用可能期間も短くなる。
- メンテナンスのない状態での長期間の酷使。
- 高温・高湿・低温、気圧差、結露、紫外線、砂塵、化学物質、水没、潮風など。
- 屋根が無く野ざらしな状態で置かれ、錆が進行する乗り物なども良い例。
- 使用後に適切な手入れを怠りほったらかしなど、保管状態・衛生状態が悪化する場合もある。
- 誤った使用法、想定外の環境下での使用。
稼働するものは中古品として売られる場合もあるが、新品同様の価格には到底及ばない。[1]
厳密にはバッテリーやガソリンといった動力源も劣化するため、いずれ動かなくなる。
劣化=即破損/使用不能ではないものの
腐りやすい食品などは食用に適さなかったり市場や客に出せない=廃棄など、シビアな部分もある。
人間としての劣化
人間も定期的な鍛錬がなければ腕が鈍る、実力を十分に発揮できなくなってしまったり
真新しさが無くなり見向きもしてもらえなくなるなど、世知辛いものである。
全盛期の腕はなくとも、基本的技量が高い場合は教育役として後継の育成に回る場合もある。
良い意味で
劣化=必ずしも悪い意味…とは限らず
歴史的な建物[5]や風景、長年使われてきた道具、家具、兵器などは
劣化することで唯一無二な独特の風味が出てくるため、魅了されるファンも多い。
表現的なものとして汚し塗装(ウェザリング)を駆使し
模型・プラモデルなどをあえて傷や錆といった味のある状態に仕上げるものもある。
関連項目
脚注
- *経年劣化以外にも予備パーツが不足などの問題もある。
- *若さの美貌だけが売りのモデルなど場合、老化は天敵。
- *時代によって需要も異なるため、ブームが去るなど飽きられて客足が途絶えてしまえば窮地に陥る。
- *知名度が上がり、利益が見込めれば同業他社や資金力のある大手が参入してくるため。
- *広義にはかつて栄えた炭鉱や遊園地などの廃墟なども味があって良い。
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