オト / インペラトル・マルクス・オト・カエサル・アウグストゥス(32年~69年)とは、ローマ皇帝である。
概要
ネロの友人で、ネロに代わって即位したガルバが支持を落とすと、瞬く間に中央を掌握した。そして、それ以前に蜂起し帝位を宣言したウィテリウスと戦っていく。
帝位掌握とその末路
オトは祖父が元老院議員、父が執政官で、ネロの友人であった。しかし、ネロに対する反乱では、もともとガルバの支持を行っており、新政権でも重用された。ところが、ガルバが支持を失い、ウィテリウスと戦うため、後継者にピソを指名したのを見届けると、クーデターを起こし瞬く間にローマを掌握。帝位についた。
オトはネロの復権をすることで、旧ネロ派の支持を受けようとした。また反乱中のウィテリウスに対しては、政権の共有を目指していった。
しかしウィテリウスはついに進軍する。オトはドナウ川方面軍の救援を待つ間、ウィテリウスを足止めする作戦に出た。その作戦とは北に先遣隊を派遣した後、ガリアに陽動部隊を送り込みウィテリウスの軍勢がポー川を渡るのを阻止するものであった。
ところがウィテリウスは軍を二つに分け、それぞれウァレンスとカエキナが率い侵攻してきた。オト軍は圧倒的不利な状況でウィテリウス軍を迎え撃たざるを得ず、あっけなく敗北。オト帝は自室に戻ると自殺し、わずか3か月の帝位となった。
関連項目
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