SCP-3213とは、44歳の男性である。
オブジェクト名は「失せな、カール。(F*ck off, Carl.)」。作者はDoctor Cimmerian氏。
SCP財団の記事としてはシンプルな部類に入り、大変読みやすいため、あらかじめ本家の報告書を読むことをお勧めする。
概要
この男性に異常性が確認されたため、SCP財団によって施設内に収容された。オブジェクトクラスはEuclid。
とはいっても、彼自身の身体に異常があるわけではない。いたって普通の男性であり、特に支障なく施設内で日常生活を過ごしている。
鰭脚類(アザラシやオットセイ、アシカなど)に会わない限りは。
カールが鰭脚類に会うと、鰭脚類が人間の言葉を話してカールを罵倒し始める。
Ah, go to hell, Carl!
さらに、鰭脚類がカールに危害を加えようとする。例えば、水の中に引きずり込もうとする等の行為をする。しかし、カールが死亡する恐れがある場合には中断する(殺しはしない)。
カールと同じ空間にいる人間はアザラシの声を聞くことができるが、鰭脚類側はそれに構わずずっとカールを罵倒し続けているため、会話することはできない。
報告書にはアザラシの画像が表示されるため、初見ではこのアザラシがSCP-3213と思ってしまいそうになる。だが、実際にはアザラシや、それを含む鰭脚類はSCP-3213ではない。カールと会っていない状態の鰭脚類には何ら異常が無い。
逆に、カールと会うとどの鰭脚類でも知性と発声能力を持って罵倒し始めるため、むしろ異常性を持っているのはカール・プロッサー側である。そのため、カールがSCP-3213として登録されてしまった。
実験16
なぜ罵倒されるようになったかの情報を集めるために行われた「実験16」で、さらに進展があった。2匹のアザラシに対して、彼らの異常な行動の理由をカール自身が尋ねるという内容。
アザラシ側からは以下のような発言があった。
「アタシたちは覚えてるわよ、アンタがあのアレやったのアタシたち見てたんだから、カール。」
『テメーはここらの連中を全員騙しやがった。暗くて浜辺に雨の降ってる夜なら何をやらかしたって誰も見ちゃいねーとでも思ってたんだろ?』
さらに、後の発言では「アレがどういう感じか味わわせるために水中に飛び込んでみないか」ともカールに提案している。また、カールを殺さないのは「それ以上痛めつけられないから」という理由であることも判明した。
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関連項目
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