DFW(Defensive forword)とは、サッカーのポジションの一つである。
概要
サッカーにおいて、前線にポジショニングしながらも、守備意識の高いプレー、周りの選手を活かす為の献身的なプレーをする選手がこう呼ばれる。
「自らゴールを決めない」という一つの美学があり、「ノーゴール」が一つのアイデンティティであることから、世界的に見ても非常に稀有なポジションである。
真面目な解説
現代サッカーのFWに求められる能力は単純な得点能力ばかりではない。特に前線からボールを保持する相手DFにプレッシャーをかけ、パスコースを限定するなどして相手チームの攻撃の組み立てを阻害し、味方の守備を支援するプレーは現代のFWには必須と言える。
また、ポストプレー(楔の動き)も極めて重要である。味方のバックラインがボールを奪った後、前線のFWに一度縦パスでボールを預けるプレーは、一度守勢に回ったチームの体制を攻撃に切り替える時間を稼ぐ上で必須なプレーである。しかし190cm代の屈強なDFに囲まれてボールを保持できるFWは極めて限られるため、その能力は(小柄な選手の多い日本では特に)極めて希少・貴重である。
こうした能力が高い選手は得点能力が低くてもプロや専門家の間では高く評価され、重用される場合がある。特にポスト・守備・得点力の全てを兼ね備えたFWがほぼおらず、逆に2列目のアタッカーに優秀な人材が揃う傾向の強い日本では得点力には目を瞑って守備力とポスト能力を最優先にFWの選考が行われる場合が多い。即ち多少得点能力が低くても、二列目以降の選手の攻撃を強力に支援する能力を持つFWが日本サッカーでは常に必要とされてきた歴史があるのだ。
しかし重要な試合で決定機を外す場面を大量の素人が目にする代表戦で披露してしまうこのタイプのFWは大衆受けが極めて悪く、批判の対象となりやすい。そんな彼らに対する皮肉を込めて、DFWという称号が誕生し今日に至ったのである。
関連動画
DFWとされる選手
関連項目
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