Windows Mobileとは、マイクロソフトが開発した、携帯端末(PDAやスマートフォンなど)に組み込まれるOSのことである。
概要
これまでのマイクロソフト製の組み込み機器用OSとして知られていたWindows CEをベースに作られている。
Windows Mobileと呼ばれるようになったのは2003年6月30日に発表された、「Windows Mobile 2003」以降である。これ以降、「Pocket PC」や「Windows CE」と呼ばれることは殆ど無い。
Windows Mobile 6以降、3種類のOSが存在している。
- Standard Edition
GSMもしくはW-CDMAの通信モジュールを持ち、なおかつタッチパネルを搭載していない機種において用いられる。
WM5では「for Smartphone」。 - Professional Edition
GSMもしくはW-CDMAの通信モジュールを持ち、なおかつタッチパネルを搭載する機種において用いられる。
WM5では「for Pocket PC Phone Edition」。 - Classic Edition
電話機能は付属しておらず、GSMやW-CDMAなどの電話機能を持たない機種において用いられる。電話機能以外はおおむねProfessional Editionと同一である。
主にPDA向けのバージョンであるが、通信方式が異なる(PHSである)W-ZERO3シリーズでもClassic Editionが採用されており、独自に電話機能が導入されている。またEM・ONEもClassic Editionベースで、独自のモデムを搭載しネットワークに接続することが可能である。
WM5では「for Pocket PC」。
なお現在は、マイクロソフト社により新しい携帯電話向けOS「Windows Phone 7」が開発されているが、ソフトウェア面では互換性はなく、ほぼ別物のOSとなる。
日本で発売されている主な搭載機種
(●印はStandard Edition、▲印はProfessional Edition、■印はClassic Editonを搭載している。)
NTTドコモ
- htc Z ▲
- F1100 ●
- HT1100 ▲
- HT-01A(Touch Pro *1) ▲
- HT-02A(Touch Diamond *1) ▲
- T-01A(dynapocket *1) ▲
- T-01B(dynapocket) ▲
- SC-01B ▲
ソフトバンクモバイル
ウィルコム
- W-ZERO3(WS003SH/WS004SH) ■
- W-ZERO3[es](WS007SH) ■
- Advanced W-ZERO3 [es](アドエス/WS011SH) ■
- WILLCOM 03(WS020SH) ■
- HYBRID W-ZERO3(WS027SH) ▲
イー・モバイル
- EM・ONE(S01SH/S01SH2) ■
- EMONSTER(S11HT) ▲
- EMONSTER Lite(S12HT) ▲
- Touch Diamond(S21HT) ▲
- Dual Diamond(S22HT) ●
au
(*1)NTTドコモのT-01Aまでの機種および、auのE30HTまでの機種は、製造会社が付ける愛称を(携帯電話会社として公式には)案内していない。例えばE30HTはソフトバンクモバイルのX05HTとほぼ同型機であるが、auのE30HTの紹介では「Touch Pro」の名称は用いられない。
関連動画
関連項目
外部リンク
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