XRとは、本田技研工業が製造・販売しているバイクのモデル名である。
XR250
本来XRはエンデューロレーサーとして誕生した競技用モデルだが、一部のモデルには公道走行が可能なように保安部品を取り付けたモデルが少数だが生産されていた。この需要はかなり大きく、公道用モデルは多数のバックオーダーを抱えることになった。
これを受けて、1995年に「XR250」として公道モデルが販売開始される。
空冷249ccのパワーユニットを搭載する一方で水冷エンジンのような大型シュラウドにレーシーな塗装が施され、
さながら「エンデュランサーレプリカ」とも言うべきデザインで好評を博した。
また、北米で開催される過酷なオフロードスプリントレースに出場するモデルをモチーフとした「XR250BAJA(バハ)」も発売され、大きなツインライトの光量とノーマルの倍近いガソリン容量でアルプスローダー的な使い方も可能なモデルとして評価を集めた。
2003年にはモタードブームを受けてXR250モタードがラインナップに追加されている。
2005年にはBAJAが機種整理(という名のリストラ)で、2007年にはモデル自体が排ガス規制強化の煽りで生産終了となった。
余談ではあるが、平成ライダーシリーズにおいては最も多くベース車両に使用されている。
ライダー視聴者からXR海苔になにったライダーは少なくない。はず。
XR230
2005年にSL230がフルモデルチェンジするという形で誕生したモデル。
ヤマハ・セローと同じトレッキングモデルとしてのカテゴリーを継ぐと同時にXR250の生産終了を受けて本格オフロードのイメージを持つことになる。
軽い車体と低いシート高は単にビギナー向けというのみではなく、XR250最大の難点とされた足付き性の悪さを改善して悪路の走破性にも大きく寄与している。
2008年には排ガス規制に適合するようマイナーチェンジが施され、それに併せてモタードモデルも発売された。
XR100・XR50モタード
モデルの系譜としてはXLR80(競技モデルXR80の公道仕様)を祖に持つが、エイプの発展系モデルとしての側面が強いモデル。
エイプと同型のフレームに本家XR譲りのカウルとNSR50系のホイールを装備している。
その特性上XRの系列に数えるかどうかには議論があるが、編者の私見を述べさせていただけば「エンデュランサーレプリカ」という性質は本家たるXR250に通ずるものがあるといえよう。
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