YM2608とは、YAMAHAが開発したFM音源チップである。
概要
YM2203の後継チップでソフト的に上位互換であり、基本的にはユーザーが意識することなくボードの差し替えをするだけで動作した。(割り込み等の設定を自身で変更している場合でも設定を合わせるだけでソフト側が対応を表明していなくても使用することができた。)
FM:6ch、SSG:3ch:ADPCM:1chと6種類のリズム音源を搭載する。
NECのPC-9821Aシリーズ(通称:A-MATE)やPC-9801-86、PC-8801のサウンドボード2(PC-8801-24)で搭載された事であまりにも有名。
DACには専用のYM3016を使用している。
PC-9801-86やA-MATEに内蔵されたYM2608にはADPCM展開用のRAMが搭載されておらず、PCMを再生しようとすると音飛びが発生した。
解決方法としてスペックの引き上げか別途展開用RAMの搭載(ちびおとなど)が存在する。
廉価版としてジョイスティック機能などが削除されたYMF288が存在し、こちらは主にCanbeなどに使用された。
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