ニコニコ大百科

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そして東の勾配ヘアピンに差し掛かり、池谷は戦慄した！！
「嘘だろ！？」
エンデのスピードにつられてしまい、オーバースピードでコーナーに飛び込んだ…かと思いきや、エンデは池谷にとって恐ろしいほどのスピードで上り勾配の連続ヘアピンを抜けていく！！
「おいマジか！？何でそんなスピードでヘアピンをクリアできたんだ！？目測でも80は下らない…」
池谷は目の当たりにしたことが信じられなかった。しかし、持ち前のテクニックでS13を限界までスライドさせ死ぬ気で食いつく！！
そのままエンデは下りのワインディングコーナーもクリア！！池谷はこの時点で、すでにエンデの実力を直感していた…。
エンデはそのまま全開走行で交差点、直線区間を突破し、ゴール地点に飛び込んだ。
その後3秒ほど遅れて池谷が、その後さらに10秒ほど遅れて健二がようやくゴール地点に到達。

なむー

ぐふっ

「タイムは…？」
「え…？2分13秒…」
「！！嘘だろ！？うちの新人は毎日走り込んでようやくこないだ22秒だってのに！！」
「そうなんだ…」
「君、名前は！？」
「あ…？エンデ、だけど…」
「そうか…エンデ君、君にちょっと話があるんだけど、ついてきてくれないかな？」
「え…？帰りたい…」
「そんなこと言わずに！！」
「…」
なんとか合意してもらえた…のか？池谷と健二は少々不安を覚えながらも、エンデを連れてエルザを散々待たせてしまっていた駐車場に向かった。

なむなむ

意外にもエンデはあっさりとついてきてくれた。先ほどのことで、変に断ると却って面倒になると思ったのだろう。
「今のバトル…どうなった…？」
「どうなったもこうなったも…池谷と健二が…負けた…？」
「池谷さん…？」
そう不安がるエルザたち。
「俺たちは負けたわけじゃないぜ…？というか、バトルしてたわけじゃないしな」
「…池谷さん！！」
「いや、あれでよかったんだ、地元でもまだまだ究めきったわけじゃないって分かったわけだ」
そう言って戻ってきた池谷。健二と、さっきのS15シルビアも一緒だ。
「それはそうとよ、このS15シルビアなんだろ？さっき相手してたの」
「ああ…相当ヤバいドライバーだぜ。性格はちょっとアレかもしれないがな、コイツは速くなる」
そう言いながらも池谷は少し嬉しそうだ。エルザには「バトルしていない」とか、「差をつけられてよかった」とか、池谷の言っていることはよく解らなかったが、彼のいつもの優しげな笑顔を見るだけで少し安堵した。

なーむー

しえん

「で、早いとこそのドライバーの顔を拝ませてくれ」
と冷静に言うはジャッカル。
「だとさ…ホラ早く！！」
そう健二に急かされ、エンデはおとなしく車から出ることに。
「！？エンデ！？何でここに！？実家に帰ったって言ってたじゃん！！」
そう驚くはエルザ。カナンやセイレン、ジャッカルの表情も見るに、他のメンバーも同じ感想を抱いたようだ。
「そんなこと言われても…実家が群馬だよ…ここよく来るし…」
返すエンデ。

なむ

「ちょちょちょ、エルザ、コイツの友達なのか！？」
今度は池谷と健二が困惑する番だった。
「ああ、エンデはちょっと縁があって…」
「コイツの無口は昔からなんだ…まあ許してやってくれ、人見知りするけど悪い奴じゃないからさ」
とエルザとセイレンの言。
「ああそういうことか！！ここで再会したのもなんかの縁だ、俺たちは毎晩のようにここに居るから、何かあったらいつでも来ていいぜ！！」
「あ…そう…僕…もう帰る…」
「はいよ。じゃあな」
そう言ってエンデはS15に乗り帰っていった。

てってーてれびおーみーるとーきはー

なむー

「エンデの奴、いつの間に車なんか買ったんだ？というかそもそもここってアイツの地元だったのかよ」
とはセイレン。
「エンデ、走り屋になってたんだね…なんかそんな感じなかったから、ちょっと不思議な感じ」
カナンは相変わらず常識的だ。
エンデのことを言い合っているエルザたちを横目に、池谷と健二は考え事をしていた。エンデの走りを見て、2人は彼をスピードスターズに入れたいと思い始めていたのだった。もっとも、その希望は案外すぐに叶えられることになるのだった。

清霜でた

なむなむ

これとほぼ同じ文章でpixivでも投稿してますよっと。そっちは追記・修正がきくので気になる所があったらドゾ。

なーむー

びーふん

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なむ

秋田県道40号横手東成瀬線

なむー

世紀末園児

なむなむ

しえん

なーむー

ぶーひん

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