だまこもちは、秋田県の郷土料理であり、粒が残る程度に半搗きにしたご飯(うるち米)を丸めたものである。だまこ、やまもちとも呼ばれ、だまこもちの入った鍋はだまこ鍋と呼ばれる。年中食べることができるが、新米を収穫した秋から寒さの厳しい冬にかけて供される機会が多い。
よく似た食べ物としてきりたんぽが挙げられるが、きりたんぽ(きりたんぽ鍋)は主に秋田県内陸北部(大館・鹿角地域)に根付いた郷土料理であり、だまこもち(だまこ鍋)は秋田県央・沿岸北部(八郎潟周辺)でよく食べられている。どちらも小学校の給食に出てくるくらいにはポピュラーだが、全国的な知名度が高いのはきりたんぽである。大館市や鹿角市の出身者が秋田市などに行くと、だまこもちのほうがきりたんぽよりもよく食べられていることに軽いカルチャーショックを受けるという。
また、きりたんぽとは作り方も異なる。きりたんぽは木の串に塗りつけたあと炭火で焼くのに対して、だまこもちは丸めるだけで焼かない。串を用意したり焼いたりする手間がないため、きりたんぽより手軽に作れる。きりたんぽはご飯っぽさが残っているが、だまこもちは見た目・食感ともに“餅らしさ”が感じられる。
だまこもちは、少し固めに炊いたご飯をすり鉢でご飯の粒が少し残る程度まで潰し、まだ熱いうちに直径3~4cmほどの球形に丸める(だまける)。丸めるときに塩を振ったり、煮崩れを防ぐ目的で丸めたあと軽く炙ったりする地域もあるが、そのままの状態で調理する家庭がほとんど。
だまこ鍋は、鶏がらや煮干しの出汁に醤油や味噌で味をつけ、地鶏、ネギ、セリ、ゴボウ、マイタケなどと一緒にだまこもちを入れて煮る。だまこ鍋のベースや具材、調理の過程はきりたんぽ鍋とよく似ている。この鍋の味は秋田県民に共通した味なのかもしれない。
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最終更新:2024/05/11(土) 08:00
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