まりも(列車)

まりもとは、国鉄→JR北海道で運行されていた列車名である。

概要

基本的に夜行列車の名称として使われていた。列車名としては大雪と並んで北海道最古参である。函館・札幌～網走間の急行大雪に対してまりもの名称は函館・札幌～釧路間の列車名として使われていた。

一時期急行狩勝に吸収されるが、石勝線開業に伴い開業当時から普通列車が運行されていなかった楓～新得間を運行する特急おおぞらに対して急行列車として札幌～釧路間に再設定される。石勝線経由列車を特急に一本化する事に伴い、昼行急行まりもから先に特急おおぞらに格上げされ、夜行急行まりもも特急おおぞらに格上げされまりもは二度目の廃止を迎える。

しかし特急おおぞらの昼行列車に使用されていた車両をキハ183系からキハ283系に統一された際に夜行特急おおぞらがキハ183系として存続した事から名称も札幌～釧路間を運行する特急まりもと変更される。2006年3月に札幌～稚内間の夜行特急利尻が臨時化されて以来、最後の道内完結夜行列車であったが、そのまりもも臨時化を経て廃止されてしまった。

列車名の由来

阿寒湖で有名な植物の毬藻（まりも）から。

変遷

滝川経由急行まりも

1949年9月　函館～札幌～釧路間に無名準急・急行が設定される。函館～札幌間は急行・札幌～滝川～釧路間は準急として運行されていた。

1950年10月　全区間急行に変更。

1951年4月　急行まりもと命名される。

1965年10月　札幌～滝川～釧路間に運行区間短縮。

1968年10月　同区間を結んでいた急行狩勝に吸収され急行まりも一旦廃止。

石勝線急行まりも

1981年10月　石勝線開業に伴い札幌～釧路間を滝川駅経由で結んでいた急行狩勝4往復の内の昼行と夜行それぞれ1往復を石勝線経由急行まりもとして分離。

1985年3月　昼行急行まりもを昼行特急おおぞらに格上げしまりもは夜行急行1往復となる。

1993年5月　夜行急行まりもも夜行特急おおぞらに格上げしまりもの名称再び廃止。

夜行特急まりも

2001年7月　札幌～釧路間の特急おおぞらの昼行便をスーパーおおぞらに変更する事に伴い夜行特急の名称をまりもに変更。

2007年10月　まりも臨時化される。

2008年9月　臨時列車としても廃止される。

関連動画

関連項目

• 鉄道列車名一覧
• 函館本線・根室本線・石勝線
• キハ183系