おおぞら(列車) 単語

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オオゾラ

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おおぞらとは、国鉄JR北海道で運行されている列車名である。

概要

おおぞら北海道初の特急列車として設定されている。

設定当初の運行区間は函館旭川間で函館駅では青函連絡船を介して上野からの特急はつかり大阪からの特急白鳥と連絡していた。また、長万部札幌間は倶知安町小樽市のある通称山線経由ではなく室蘭市登別市のある通用線経由で設定されていた。そして運行開始から1年で釧路駅まで足を伸ばす事となる。しかしながら本州側からのはつかり白鳥という2列車北海道側ではおおぞら1本で受け持つことから常に利用者数が多かったので、旭川発着便は全線函館本線を経由する特急北海として分離される事となる。これ以降おおぞらの名称は釧路駅を発着する物となる。

3往復にまで増発され一部が札幌駅発着となるが石勝線が開業すると3往復共石勝線経由となり札幌釧路間の所要時間が大幅に短縮された。1往復は函館発着で残っていて現南千歳駅札幌駅間の約44kmを往復するという明らかに非効率な運用がされていたが、この形が5年間続く事となる。

やがて帯広駅発着便も設定されるがすぐに新しく特急とかちとして分離される。ちなみに十勝の名称は滝川旭川帯広間の快速列車名として使われていて、特急とかちの運行開始に伴い快速十勝快速狩勝に名称変更されている。

一時期夜行列車おおぞらも設定されていたが、まりも(のちに止)への名称変更により消滅した。行便に関してもキハ283系への置き換え了に伴い全列車スーパーおおぞら化し、それ以降は純な"おおぞら"は運行されなくなった。しかし、2020年ダイヤ正で内のすべての列車名称のスーパーが外されることになったため、おおぞらの名称が復活することになった。

おおぞら北海道の中心札幌市道東帯広市釧路市を結ぶ特急列車として現在も運行されているが、2011年5月27日にはスーパーおおぞら14号で脱線・火災事故が発生した。この事故後も頻発する故障などのトラブルの対策として本列車を含む内の各列車で減速運転が行われ、スーパーおおぞらの最高速度も130km/hから110km/hに引き下げられた(キハ261系120km/hだが体傾斜装置撤去)。さらには1往復の減便や編成の減(7両→6両→5両→4両)なども行われたほか、道東自動車道釧路市まで延伸したことから、今後も厳しい状況が見込まれている。

停車駅

厳密には札幌白石間は函館本線である。2022年3月ダイヤ現在

●:停 ー←→:通過

上下\







占冠


十勝清水 芽室
池田 釧路
本数\経由 千歳線 石勝線 根室本線
2号
9号
3号
7,11号・8,10号
1号
5号・6,12号
4号
下り本数(6本中) 6 6 6 5 5 1 6 6 1 1 6 6 1 5 6
上り本数(6本中) 6 6 6 3 3 1 6 6 1 1 6 6 1 5 6
参考1
とかち本数 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5
参考2
特急本数合計下り 11 11 11 10 10 6 11 11 6 6 11 6 1 5 6
特急本数合計上り 11 11 11 8 8 6 11 11 6 6 11 6 1 5 6


列車名の由来

大地の広がる北海道大空おおぞら)というイメージから。

変遷

滝川経由時代

1961年11月 函館東室蘭札幌旭川間に特急おおぞら1往復が設定される。
函館 - 洞爺 - 東室蘭 - 登別 - 苫小牧 - 札幌 - 岩見沢 - 滝川 - 旭川

1962年10月 運行区間が函館札幌滝川旭川釧路間となる。
釧路編成の停滝川までは同じで滝川 - 帯広 - 釧路

1967年3月 旭川編成を特急北海に分離した事に伴い特急おおぞらの運行区間は函館釧路間となる。

1970年10月 特急おおとり釧路編成分離に伴い特急おおぞら2往復に増発。

1972年3月 特急北斗の運行区間延長に伴い特急おおぞら3往復に増発するも1往復は函館釧路旭川間の運行区間となる。

1980年10月 運行区間を函館釧路間2往復・札幌釧路間1往復に変更。

1981年9月 翌日の石勝線開業を控え30日の運転を以て滝川を経由しなくなる。
函館(2/2) - 八雲(1/2) - 長万部(2/2) - 洞爺(2/2) - 東室蘭(2/2) - 登別(2/2) - 苫小牧(2/2) - 千歳空港(2/2) - 札幌(3/3) - 岩見沢(3/3) - 滝川(3/3) - 富良野(2/3) - 新得(1.5/3) - 帯広(3/3) - 池田(3/3) - 釧路(3/3)

石勝線開業以降

1981年10月 石勝線開業に伴いおおぞら3往復共石勝線経由に変更。また2往復あった函館発着便の内1往復を特急北斗に分離し札幌発着に変更。
函館(1/1) - 長万部(1/1) - 洞爺(1/1) - 東室蘭(1/1) - 登別(1/1) - 苫小牧(1/1) - 千歳空港(1/1) - 札幌(3/3) - 千歳空港(3/3) - 追分(3/3) - 新夕張(3/3) - 石勝高原(2/3) - 新得(3/3) - 帯広(3/3) - 池田(3/3) - 釧路(3/3)

1984年2月 函館釧路間1往復・札幌釧路間3往復の計4往復に増発。

1985年3月 急行まりもの格上げで札幌帯広間に特急おおぞら2往復設定でおおぞら計6往復となる。

1986年11月 函館発着便止。運行区間・本数を札幌帯広間1往復・札幌釧路間6往復の計7往復に変更。

1990年9月 帯広発着便を特急とかちに分離した事に伴いおおぞら6往復に減便。

1993年3月 夜行急行まりもの格上げで札幌釧路間に夜行特急おおぞら1往復が設定される。

1997年3月 3往復をスーパーおおぞらに変更。おおぞら行3往復・夜行1往復となる。

1998年12月 1往復のおおぞらスーパーおおぞらに変更。

2001年7月 全特急6往復がスーパーおおぞらに名称変更され夜行特急おおぞら夜行特急まりもに名称変更される。

2007年10月 とかちスーパーとかちの運行区間延長でスーパーおおぞら7往復に増発。

2011年5月 27日のスーパーおおぞら14号で脱線、炎上した石勝線特急列車脱線火災事故が発生。

2013年11月 1往復減便し、スーパーおおぞらは6往復になる。最高速度を130km/hから110km/hに引き下げ。

2020年3月 スーパーおおぞらの全列車おおぞらに名称変更。キハ261系投入。

2021年3月 1両減

2022年3月 閑散期は更に1両減キハ283系引退

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