アッサムとは、
19世紀まで茶は主に中国で栽培されており、ヨーロッパで消費される茶も中国からの輸入に頼っていたが、1823年イギリス人のロバート・ブルースがインドのアッサム地方で現地の山岳民族が飲用にしていた野生の茶樹を発見した。
これは当初植物学者からは中国種の茶とその形態が異なるため茶と認められなかったが、後に人工的な栽培に成功し茶の一種であることが確認された。これがアッサム種と呼ばれる茶である。英国における茶の消費量が増大し続けていたこと、にもかかわらず英国東インド会社による中国茶貿易が幕を閉じたことを背景に、インドにおける茶栽培と紅茶生産は急ピッチで進められ、1838年にはアッサム種の茶から作られたインド産の紅茶がロンドンに出荷された。
アッサム種は中国種に比べると茶葉が大きく、カテキン含有量や葉に含まれる酵素の活性において中国種を上回る。そのためアッサム種から作られる紅茶の色は濃い紅となり、味は濃厚で渋みがつよい。
アッサム種の茶はいわゆる「紅茶らしい」味の紅茶として、中国種との自然交配であるアッサム雑種を含め現代的な紅茶生産の主力となっている。全般的にくせのない味であるためブレンドのベースとしても好まれる。
その本場であるアッサム地方は現在でも世界的な茶産地であり、インド全体の茶生産の半数を占める。
アッサム紅茶は濃厚でコクのある味で、ミルクに負けない風味を持つため、チャイやミルクティーに向いている。
反面、冷やした際のクリームダウン(急速な冷却によりタンニン類が紅茶をにごらせる現象。ミルクダウンとも)を起こしやすいため、アイスティーにするには若干コツを要する。
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最終更新:2024/04/23(火) 17:00
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