アンチエイリアス(アンチエイリアシングとも。英語: anti-aliasing)とは、画像を変換する際に発生する各種歪み(エイリアス)を減らすための処理である。
エイリアス(alias)とは元々無線技術の用語で受信信号を変換する際に発生する別周波数由来のノイズを表し、字義は「別の何か」。イメージ(image)とも言う。
転じてエイリアシング(aliasing)とは連続変化する信号(アナログ信号など)をデジタル化する際、標本化(サンプリング。ある周波数の離散的な信号に変換)する折に周波数差によるノイズ(折り返し歪み)が入ること。そこで、これの原因となる周波数成分を予めフィルタリング等によって除去しておく処理をアンチエイリアスという。
画像の分野では、アナログ画像をデジタル変換する際などに同様のノイズ(ジャギー、モアレ等)が発生するので、それらを逓減する処理のことも本質的には同じことなのでアンチエイリアスと呼ぶ。
例えば45度の角度の斜線を想定しよう。輪郭線を拡大するとこのようになっている。
つまりこれは連続した斜線を一定間隔に離散的(とびとび)な形に変換(=標本化)したものと言える。
のようになる。境界線がぎざぎざしているのが分かるだろう(ジャギー)。この歪みがエイリアスである。
では、これを並べてみよう。
なめらかになっているのが分かるだろうか。
実際はもっとちゃんとした処理をするわけだが、このように中間にグレー(中間色)を混ぜるだけでも境界線をかなりきれいに見せることができるのだ。
PhotoshopやSAI、ニコニコ大百科のお絵カキコもそうだが、ペイントソフトは標準でアンチエイリアスがかかるようになっている。そのため、なめらかな境界線を簡単に得ることができる。
ちなみにWebのお絵かきツールにおいて標準ではアンチエイリアスがかからない場合、境界線をなめらかに見せるため、1つ1つドットを打ち込んでアンチエイリアスを自分で描く人もいる(いた)。
白→黒ならさほど問題はないが、他の色に切り替わる場合、中間色をちゃんと指定しなければならず、また曲線が多いためアンチエイリアスの打ち込みも複雑になりやすい。現在ではお絵かきツールのバージョンアップでそのようなことはみなくなったが、過去にはそんな苦労をした人もいた。
掲示板
25 ななしのよっしん
2015/04/06(月) 07:14:07 ID: 38mVII3CxT
昔のゲーム機は色数が少ないからね
中間色がないから必然的にジャギーになる
26 ななしのよっしん
2016/01/09(土) 22:53:08 ID: jlbTzaKB8h
綺麗に見せるというよりは、擬似的に正しく描画する技術という感じだ
方眼紙に黒い丸を塗ると、完全に塗りつぶされるマス目と、中途半端に
塗られるマス目ができる
方眼紙をモニタに置き換えると、マス目はドットにあたるが、ドットは
1つの色しか出せないため、中途半端に塗るということはできない
そこで、「黒」がマス目を占める割合を濃淡で表現し、背景の白色に、
何割かの黒、つまり半透明の黒を足すと、ドットは白でも黒でもなく
グレーとなる
27 ななしのよっしん
2016/05/17(火) 14:05:05 ID: pVd0Phjp+0
バイリニアもこれに近いかな?
>>sm28849919
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最終更新:2024/12/27(金) 00:00
最終更新:2024/12/26(木) 23:00
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