イヤボーンの法則とは、『サルでも描けるまんが教室』の中で提唱されたエスパーまんがの法則である。
(見かけ上は)ごく普通のいたいけな美少女が絶体絶命の状況に陥った時、「イヤァアア!」と叫ぶと少女の眠っていた力が目覚め、敵の頭がボーンと爆発して少女は危機から逃れる。
美少女がエスパーであると視覚的にわからせるために漫画家がよく使う技法のひとつ、と『サルまん』で説明された。端的に言えば「覚醒」のこと。
忍者まんがであれば十数年以上の厳しい修行を積まなければいけないが、エスパーまんがのヒロインなら普段は普通の女の子であるのにイヤァアア!と悲鳴を上げるだけで敵を倒すことができる、ということ。
…意味的には「火事場の馬鹿力」が近いかもしれない。覚醒した力が物理的である必要はないが。
イヤボーン的な描写が広まった現在では超能力漫画以外であっても激しい怒りや悲しみなどによって場面が展開したりピンチから一転逆転したりする。
もちろん秘めた力や魔力が一気に解放されるといった展開も珍しくなく、どんな困った展開も打破できる。あまり複雑な伏線を用意せずとも実施できる、無双シーンに繋げやすいといったメリットはある。
「初めて特殊な力に目覚める・気付く」といった状況でもなければ、手に汗握るスリリングな展開・駆け引きを期待していた読者や視聴者からは「ご都合主義」などと叩かれる諸刃の剣。表現力がなければ安っぽさに拍車がかかる、何度も乱用できないといったデメリットも多く取り扱いは難しいかもしれない。
掲示板
74 ななしのよっしん
2024/04/30(火) 12:21:55 ID: wEwePbQZKB
下手に使うとご都合主義になるけど、個人的にその辺を上手く乗り切ったと感じるのが幽白のシーマン戦
覚醒した技がよりにもよって、敵が人類を滅ぼすために必死で探し求めていた能力で、その場のピンチを切り抜ける代わりにもっとデカいピンチが迫ってしまうという
75 ななしのよっしん
2024/10/26(土) 18:32:11 ID: Nt5sI7ImSn
超サイヤ人化で変身させずに視覚的にキャラクターが強くなったことを表現できるようになった
初号機の暴走で主役ロボットとラスボスを一体化できるようになった
エレンの巨人化で世界観そのものを構築しついでにエスパーの主人公と超能力を持たないヒロインを逆転させた
サルまんが描かれた少しあとがルネッサンスとか産業革命みたいな時代だったんだな
76 ななしのよっしん
2025/07/31(木) 03:45:16 ID: APNtzP3Yk6
まぁ実際、サルまん後にギャンブル漫画も音楽漫画も様変わりしたよな
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/18(木) 12:00
最終更新:2025/12/18(木) 12:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。