エアロキング

エアロキングとは、三菱ふそうトラック・バスが2010年まで販売していた2階建てバスである。

概要

1983年の東京モーターショーで発表。発売当初はダブルデッカーバスブームが起きており、観光バスとしての需要が多かったが道路運送車両法の関係で客室の高さをあまり確保できず、観光バスとしての需要はすぐに消滅した。

しかし1990年代に入り、規制緩和によって高速道路上でのバスのワンマン運転が可能になると、居住性が多少悪くとも乗客を多く乗せられるメリットから夜行高速バスへの使用が増え、最末期のモデルは「ハイウェイライナー」と銘打ち、長距離高速バスへの導入を念頭にしたモデルとなっていた。

絶対的な需要が少なく、排ガス規制への対応以外の目立った改良は少ない。目立った改良点を挙げていくとこうなる。

• P-MU515TA
  初代モデル
• U-MU525TA改
  前後のバンパーの形状が変わる
• KC-MU612TA
  フロントマスクのスタイルがKC-MS8系エアロバスシリーズに近いものになる
• MU612TX
  2001年製造車より1階席に車椅子スペースを設置
• BKG-MU66JS
  エンジンの変更により先代と比較してリアオーバーハングが15cm長くなり、ホイールベースが15cm短くなる。

余談だが、MU612TXに排ガス規制記号がないのはこの代だけ試作車扱いとして型式認定されたため。それまでの販売実績から見て、量産車として売り出してもそんなにバカスカ売れるもんじゃないと予測したのだろうだが、実際は試作車扱いのMU612TXが最多販売数を記録した。

関連動画

関連項目

• 三菱ふそうトラック・バス
• 高速バス
• JRバス（JR北海道バス、JRバス東北以外の各社が大量に導入している）