エストニア語

エストニア語とは、ウラル語族に属する言語のひとつである。

概要

バルト三国の一角、エストニアの国語…なのだが他二つと違いインド・ヨーロッパ語族ではなく、フィンランド、ハンガリーと同じくウラル語族の仲間である。

フィンランド語の仲間、と書いたのだが、本来複雑だったはずの名詞の変化は語尾の一部が脱落してしまい、逆に発音上の長さで区別するやり方が発達しているという独自の進化を遂げることとなった。またドイツからの影響も強く、本来膠着的なウラル語族であるにもかかわらず、屈折的な言語となっている。

音韻体系

名詞

	前舌		後舌
	非円唇	円唇	非円唇	円唇
狭	i	y	ɤ	u
中間	e	ø		o
広	æ		ɑ

子音

上にもあったように、長子音が存在するのが特徴である。

		唇音	歯茎音		後部歯茎音	舌背音	声門音
			通常	口蓋化
鼻音		m	n	nʲ
破裂音	短	p	t	tʲ		k
	長	pː	tː	tʲː		kː
摩擦音	無声短	f	s	sʲ	ʃ		h
	有声短	v
	長	fː	sː	sʲː	ʃː
接近音			l	lʲ		j
ふるえ音			r

文法

名詞の格は主格、属格、分格、出格、入格、向格、内格、接格、奪格などフィンランドと同じく14種類あり、それぞれ単複あるなどややこしい。おまけに単数主格、単数属格、単数分格の関係は階梯交替が生じており、一個一個覚えるのが一番の近道と思われる。

動詞に関しては例えば現在形は以下のように活用する。

	単数	複数
1人称	õpin	õpime
2人称	õpid	õpite
3人称	õpib	õpivad

関連動画

関連項目

• 言語の一覧
• ラテン文字
• ウラル語族
• フィンランド語
• ハンガリー語