オクターブとは、ある音階を基準とした、音の高さの異なる同名の音階までの音程である。
例えば「ド」の音階を鳴らしたとき、1つ高い「ド」までの音程が1オクターブである。 ドレミファソラシドと数えると8番目の音階(8度上の音階)であることから oct という接頭辞を持つ単語として octave と呼ばれるようになった。
半音単位に換算すると、黒鍵5個+白鍵7個(ドレミファソラシ)=半音12個分である。 1オクターブを12等分した音階(音律)は12平均律と呼ばれている(「等分」といっても倍率の等分なので「周波数の対数目盛で等間隔」という意味であることに注意。つまり半音上がると周波数が21/12倍になる)。
音の高さが違うのに「同じ音階」に聞こえるのは、音の周波数がちょうど2倍になっているためである。 つまり1オクターブ上がるたびに周波数が2倍に、1オクターブ下がるたびに周波数は半分になる。 人間の可聴周波数は 20~20,000Hz で、上限と下限の間に1000倍の開きがあるが、この1000倍というのは約10オクターブに相当する(210 = 1024)。
周波数を2倍にする処理は、2進数で処理されるコンピュータにとって親和性が高く、ビットのシフト演算だけでオクターブ変更ができたりしてシンセサイザーの実装にも応用しやすい。
2倍に加えて3倍で音階を割り当てていくと、五度圏の考え方にゆきつく。12平均律における半音7個は27/12≒1.4983と、3/2=1.5に近い値である。一般に半音7個を5度としてとらえると完全5度の音階になり、よくハモった音程になるとされる。また、半音5個は25/12≒1.3348となり、こちらは4/3=1.333…に近い値となり、こちらもハモりになる(これは4度としてとらえると完全4度の音階になる)。つまり、完全4度の音と完全5度の音は、元の音と親戚になるのである[1]。
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最終更新:2025/03/26(水) 00:00
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