ガンガディアとは (ガンガディアとは) [単語記事]

ガンガディアとは、ダイの大冒険のスピンオフ作品、勇者アバンと獄炎の魔王に登場するキャラクターである。

概要

ハドラーが魔王として地上を征服せんとしていた時代に当時の魔王軍の幹部を務めていた。粗暴で知性の低いとされるトロル族の中の突然変異であるデストロールで、筋骨隆々で絞りきった身体に眼鏡をかけている。

性格は見た目に反さず、冷静で思慮深い。ヨミカイン図書館を占拠したことへの批判に対し、「人間側としての君の主張の正しさは認める」と考慮する場面もある。
「樽のような巨体を震わせ、よだれを垂らした品のない顔で、原始的な武器を振りかざしながら襲ってくる暴力しか能のない魔物」というトロル族の評価を自分にも当てはめられることを嫌い、身体を絞り込み、あらゆる知識を身に着けた過去を持つ。そのため、自分のコンプレックスを刺激されると普段の冷静さを失い激高してしまう。

能力

結論から言えば文武両道を備えた恐ろしい魔物である。

戦闘では棍棒と呪文を用いて戦う。
彼の棍棒による一撃は元々怪力かつピオラによって速力が強化された状態のロカの豪刃一刀ですら受け止めるのがやっとである。身体も尋常でないほどタフでアバンの大地斬を腕一本で受け止め、マトリフのベギラマが直撃してもすぐに立ちあがることができる。
さらに厄介なことに様々な呪文を修得しており、イオやメラゾーマといった強力な呪文を使用するうえ、それらを応用することもある（詳細は後述）。

知能についても、前述のコンプレックスを刺激されると冷静さを失う欠点を除けば、頭脳明晰、聡明といえる。例としては、ハドラーと初めて戦った後のアバンがアバンストラッシュを会得するために武者修行の旅に出ることを言い当てる、これ以上ヨミカイン図書館をアバンたちに利用されないためにという理由で破壊する、サババでのマトリフとの再戦で強力な呪文を使わせないよう常に接近して戦う、など、彼の思考の優秀さが伺える。

作中での活躍

1話の最後にて、他の幹部と共に紹介される形で初登場。
アバンたちと対峙したのはヨミカイン図書館での戦いが初めてである。登場時に図書館の書物の管理を任せていたイビルマージを粛清。その後、ロカに「デカブツ」と言われたことに憤怒し攻撃する。イビルマージとの戦いの後だったとはいえ、アバン、ロカ、レイラの三人をあっさりと戦闘不能に追い込むも、トラップブックから解放されたマトリフのベタンを受け敗北する。その後、図書館を破壊し逃亡、この際一冊の魔導書を持ち出している。
サババでは、ハドラーにアバンたちの退路を断つために兵を率いて襲撃した。途中、マトリフとの一騎打ちになり、前回の反省を踏まえた戦いによってマトリフを追い詰めるも、彼の策略により逃走する隙を作ってしまう。その後、ハドラーがアバンのアバンストラッシュの直撃を受け吹き飛ばされたうえ、アバンたちがルーラで逃亡し、追跡が不可能となったため撤退、自身はハドラーを救援するために彼の元へ向かった。この戦いの際、自身と比べ圧倒的に体格の劣るマトリフが知略によってそれを覆したことで、彼に対して憧れの感情を抱くようになる。