ハドラー 単語

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ハドラー

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曖昧さ回避

  1. DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」の登場人物。
  2. レックス・ハドラー---MLB、及びヤクルトスワローズに在籍経験を持つ野球選手

本項では1について取り扱う。

概要

本編の15年前に地上を席巻していた魔王で、当時の勇者であるアバンにより倒された。

しかし、死の直前に大魔王バーンにその命を救われ、力を蓄える為に眠りに就く。そして1巻本編開始から間もなくして、魔王軍魔として地上支配に乗り出した。眠りから覚めた時期については、作中において明確な記述がない為不明であるが、フレイザード年齢から逆算すると遅くとも本編開始から1年程度前であることが推測できる。第1巻の「勇者家庭教師!!の巻」では彼が本格的に活動を開始したことによる世界に現れている。

大別すると2つの経歴が存在する為、それぞれ分けて解説していく。

なお、名前の由来は魔物の「Hydraハイドラまたはヒドラ)」から来ており、レックス・ハドラーについては原作者も知らず、存在を知って驚いたとか。

アニメでの担当声優青野武(1991)、関智一(2020)

魔王~魔軍司令時代

プニカ王のあるホルキア大陸に存在する地底魔城アジトとし、絶大な魔力と武力を以って魔物を従え、地上征論む地上最強の存在。

当時から強であったカールの力を削ごうと王女フローラ誘拐論み、カールへと侵攻した際に当時一介の騎士団員であったアバンと遭遇。アバンロカの奮戦により撤退を余儀なくされ、それ以降も幾度とアバン一行と死闘を繰り広げるも決着には到らず、地底魔城決戦いてアバンに倒された。

アバン抹殺。そして新たなる脅威

バーンに救われ魔王軍魔となってからは、地上支配の障害となるアバン殺するべく単身デルムリンへと襲来。アバンメガンテを受け死んだかに思われたが、メガンテが不全だったため辛うじて生き延び、結果的にアバン殺に成功する。しかしそこへの紋章を発動させたダイアバンストラッシュを食らい、戦闘不能状態へと追い込まれて撤退する。

以後ダイの危険性を感じダイ殺計画を進行させるが、一向に計画が進まない上に己の保身に必死だった事が災いして、バーンから最後通告を言い渡されてしまう。追い詰められたハドラーは、ザボエラの「魔香気」でダイ達を眠らせ、共に闇討ちを敢行するも、ポップの呼びかけにより覚めたダイの手で返り討ちに遭う。

自身のプライド膚なきまでに打ちのめされたハドラーは、ザボエラに己を生物へと改造する事を命魔族の身体と魔王としてのプライドを捨てる事を決意するのであった。

特徴

この頃のハドラーは、魔王らしく残酷であったが自尊心も強く、戦に赴く際は残酷な戦法を取りつつも、必ず自ら先を切って戦っていた。
その性格は敵であるポップにも「残酷ではあるが他人を利用するような卑怯じゃなかった」と一定の評価を持たれていた。

しかし、魔軍となってからは、自らを脅かす存在に囲まれていた事もあって保身感情が強く、人望はお世辞にもあるとは言い難い状況である。
特にアバン使徒殺に失敗し続け後がくなってからは、ザボエラと組んで騙し討ちを狙うなどなりふり構わなくなってくる。それを見たポップに軽蔑までされてしまったほどである。

また、外見が何度も変わっているのが特徴で、初期の頃には「DQ1」の竜王のような姿で描かれており、初登場時には全身を外套で包んだ姿となっている。

中盤以降は、バーンから新しい体を与えられたなのか、髪形オールバックに変わり外套も付きのものへと新調された。この体の特徴としては、バーンミストバーンの暗闘気があれば時に蘇生させる事が可であり、蘇生される度に顔のい模様が大化、更には復活するたびにパワーアップするというまるでサイヤ人の様な力も備えている。

しかし、その魔族体を以てしても、ダイアバン使徒の成長速度を越すことは出来ない、むしろこの半端な不死の身体が己の心に限界を作っていると考えるようになる。結果、この体をベース生物改造している。

超魔生物以降

試作生物ザムザデータを基に体そのものを生物へと改造したハドラーは、魔軍時代と較すると、まるで別人のような変貌を遂げている。

を切るのは以前と変わらないが、常にっ向勝負を仕掛ける武人へと生まれ変わっており、精神面の脆さもくなり、以前はハドラーのことを「三流魔王」と罵倒していたマトリフさえもその実力を認め、アバン使徒全員に警を促したほどである。その力は生物後、最初の戦いにてダイと互以上の戦いをする程であった。

全てはアバンの使徒打倒の為に

アバン使徒打倒だけを的としており、自ら魔軍の座から退き、代わりに死の大地の守護をバーンから命じられている。その際に与えられたオリハルコン製のチェスの駒に禁呪法を施してハドラー親衛騎団を結成、衛騎団を率いてアバン使徒と幾度とく死闘を繰り広げている。

その実力はダイバランタッグと互以上に渡り合える程で、1対1であれば優位に立つ事が多かったが(これはバラン達がハドラーのの結晶の誘爆を恐れ全力で戦えなかった事もあるが)、魔人バランには逆に圧倒されていた。

更にバーンによって自分の体内に埋められたの核晶の存在を知り、捨て駒同然に使われた事を悟る。命を賭けた戦いを、誇りを踏みにじられた悔しさのあまり哮を上げた。

武人の誇り、魔界の神に牙をむく

の核晶の爆発から自力で這い上がり、バーンに倒されそうになっていたポップ達を救出する。その事により自分を処刑しようとした大魔王に対して哮、反旗を翻して戦いを挑む。「流星燃え尽きる時にしくく」と同じように死期を悟ったハドラーの力は更に強大になり、魔の使用の弱体化したとはいえバーンと互以上の戦いをする。が、必殺の一撃を仕掛ける時にザボエラの妨に窮地に陥る。
しかし、衛騎団・ブロックの命を賭したキャスリングにより救われ、その場を脱している。

誇りの為の戦い

自分の最後の相手をダイに定め、バーンパレスにて一騎討ちを挑むが、アバンストラッシュXの前に敗北。更に己の生命をも込めた魔爆炎覇で最後の勝負を仕掛けるが、バランアバン必殺技を複合させたギガストラッシュの前に敗れ去った。
しかし、雷リクスとヴェルザーの戦いに由来する「真竜の戦い」にも例えられるほどの戦で全てを出し切って敗れたハドラーに悔いはく、結果に納得していた。

ポップの存在

互いが満身創痍になるのを狙っていたキルバーンの「殺しの」により、ダイもろとも倒されたかに見えたが、ポップ乱入により防がれている。

しかし、助けに入ったは良いが脱出策が見つからず、諦めかけていたポップを叱励し、彼らにまるでアバンのような印さえ与えさせ、再び立ち上がらせている。ポップメドローアによる脱出を試みようとするも、メドローアを作る暇すらいのを見るや、最後の力を振り絞り、魔法力を放出して己の体を一部自壊させながらも炎を食い止め、ポップに最後のメドローアを撃たせる。そんなハドラーを見捨てられなかったポップは、脱出できずに取り残されてしまう。

取り残されたポップを更にい立ち上がらせようと叱励を行い、った理由を聞いた際に、自分の為に脱出できなかったと知りを流した。恐らく、彼の生涯で初めて流すであろう「他人の為の」である。初めて、しかも人間の神に「自分のような悪魔の為にポップを犠牲にしないでほしい」とポップの存命を祈る。そして、その祈りは思わぬ形で届く事になる。

宿敵との邂逅

彼らは、死んだと思われていたアバンに救出されたのである。そして、暗殺を仕掛けようとしたキルバーンに最後の一撃を加えた引き換えに身体が本格的に崩壊、ての宿敵だったアバンの腕の中で消滅しこの世を去っているが、彼のは死してなお、2度奇跡を起こしている。

一つは自分に最も似ていたヒムに、もう一つはかつての宿敵・アバンに対して起こしており、キルバーン必殺技バーニングクリメイション」の業火からアバンを守っている。
物理的に言えば、耐魔耐熱性を持つ生物であったハドラーのアバンに付着していた為であるが、アバンの身体からが舞い上がった際にハドラーの顔をるなど、物理面だけでは説明しきれない現を起こしている事からも、「ハドラーのが起こした奇跡」と考えるのが難であろうか。そして、その相手がかつての宿敵であった事も感慨深いものがあるのではなかろうか。

特徴

この頃のハドラーは「武人」というよりももはや「」の域に達しており、多くの読者を驚かせた。常にっ向勝負を挑み、己の邪魔をする者であればたとえ大魔王であっても容赦しない。この頃のハドラーの特徴としては、部下からの人望が非常に厚く、ハドラー自身も部下思いの良い上であったという点だろう。

特に、禁呪法によって生み出した生物は生みのの性格を色濃く反映すると言われるが、同じハドラーから生まれた禁呪法生物でもフレイザード衛騎団の5人では大きく性格が異なるのが見て取れる。

そんなハドラーを評価する読者も多かったようで、今までベスト10圏外だったキャラクターランキングでは、初めてベスト10入りを果たす健闘振りを見せた。

主な武器・技など

に格闘戦を得意としているハドラーであるが、呪文メラ系、イオ系、ギラ系を極めるなど、流石魔王というべき力も備えている。特筆するものは以下に列挙する。

  • 地獄ヘルズ・クロー
    魔法力で拳のを硬化・突出させたで、刺突以外にも切断といった使い方も出来る。
    格闘力の高いハドラーが駆使する事で非常に強力な武器となっており、魔王時代に使えたかどうかは不明だがハドラーが好んで使用している。その威力は、「オリハルコンの次に強度が高い」と言われる金属で出来た魔剣をやすやすと貫くほど。
  • 地獄の鎖(ヘルズ・チェーン
    魔法力で腕のを硬化・延長させて形成している鎖。
    生物となってから追加された武器で、普段は左のに仕込まれている。全体的に鋭利な物状になっている為、貫通力に優れている他、絡めとるだけでも相手をしく傷付ける事が可となっている。
    どちらかと言えばいたぶる部類に入る武器である為なのか、作中では1度しか使用しなかった。
  • 覇者の剣
    モス伝来のオリハルコン武器
    ザムザにより奪取され、生物ハドラーのとなった。普段は右腕に仕込まれており、使用するときのみ突出させる。どう考えてもハドラーの腕より長いこの武器を、どうやって格納しているのかについては定かではない。
  • 魔炎気
    闘気の一種で、高熱を発する性質を持っている。
    キルバーンによれば、ハドラーの身体は魔炎気を発生させる「生物細胞」で形成されているらしく、全身から発生させる事が可となっている。但し、生物ザムザゾンビが魔炎気を使用した事はない。
    ちなみに、魔炎気が初めて登場したのはフレイザード編終盤で、ミストバーンによりフレイザードの炎の半身を魔炎気化された事で「武装フレイザード」に生まれ変わっている。
  • 魔爆炎覇
    魔炎気を覇者の剣に伝わらせて叩き生物ハドラーの必殺技
    騎士魔法に対抗した技であり、ギガブレイクと互の威力があるとも言われているが、実は直撃した事が一度もない為本来の威力は不明となっている。逆に言うなら、一撃必殺の威力があったと見るべきだろうか。

ハドラー語録

他のキャラに勝るとも劣らない名言を残したハドラーであるが、ここではその一部を個別に紹介、列挙する。

魔軍司令ハドラー様のありがたいお言葉

  • オレの部下になれ!そうすれば世界の半分を与えてやるぞ…!!
  • …見くびっておったわ。さすがは勇者アバンよ。
  • アバンの生命を奪ったのはおれではない。
    その優しさとかいう低次元サルにも劣る感情なのだッ!!!
  • だが貴様はすぐに思い知るだろう…上には上がいるという事をな!!
  • オレに最後のチャンスをくれるなら…たとえ相手が神でも悪魔でもかまわん…!!!

超魔生物ハドラーの漢の格言

  • 己の立場を可がっている男に勝利などないっ!!!
  • いかなる状況にも慢心せず全力で戦いぬくことがおまえたちへの礼儀というもの…!!!
  • …強さとはしいものだ。いくら上げても上には上がいる。
  • オレをなめるなァッ!!!大魔王ッ!!!
  • …フッ!!フハハハハッ!!!!!
  • が全身全霊ッ!!敗れたりっ!!!
  • ……オレが生命を賭けてまで倒そうとしたアバン使徒
    それは不屈のを持った希望戦士だっ!
    最後の最後まで絶望しない強い心こそがアバン使徒の最大の武器ではなかったのかっ!!
  • …急げポップ! 骸が動いたのだ!もうけものと思えっ!
  • ・・・・・・神よっ!!人間の神よっ!!
    魔族のオレが・・・はじめて祈る・・・!!もし本当に・・・おまえに人命をる力があるのなら こいつをっ・・・!!この素晴らしい男だけは生かしてくれっ!!
    のような悪魔のためにこいつを死なせないでくれっ!! 
    ・・・神よッ!!!!
  • ・・・素らしかったぞ おまえの残した子たちは・・・!オレの生き方すら変えてしまうほどにな・・・!!
  • オレの死に場所を・・・この男の腕の中にしてくれるとは・・・な・・・!

ハドラー台詞コラネタ

余談ではあるが、twitterや某掲示板などの一部界隈では、老いによってシリアスストーリーが受け付けなくなった為、ほのぼの日常系萌えアニメを好ようになった大魔王バーン様に対し、ハドラー以下魔王軍幹部たちが今期のオススメアニメを献上するという台詞コラネタが定着している。

まどマギがっこうぐらしけものフレンズなどの様に、ほのぼの萌えアニメの皮を被ってダークな設定が明かされたり鬱展開シリアス展開が発生すると、バーン様がを折ってハドラーを叱責する台詞コラが作られるのも定番となっており、このような状況を「ハドラー案件」などと呼ばれたりもする。

特にけものフレンズtwitter実況では、11話の衝撃的展開によりハドラーを詰問するツイートで溢れてトレンド入りし、12話の最終回では一転バーン様もご満悦のハッピーエンドとなり、逆転勝利のハドラーを称賛するツイートで溢れて2週連続トレンド入りするという、事情を知らない人からするとあまりに意味不明な事態が発生した。

なお、アバン先生底して円盤の売り上げのみでアニメ作品の良し悪しを評価するという冷なる売上厨という設定らしい。

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