コンピューター・クラスター

コンピューター・クラスターとは、複数のパソコンを結合して一つのシステムとして動かす方法、およびそのシステムである。

概要

複数のコンピューターをネットワークなどでお互いに接続し、一つのシステムとして制御される。
構成される各コンピューターをノードといい、 内部で接続されるネットワークをインターコネクトという。
また、コンピューター・クラスターを構成することをクラスタリングという。 

コンピューター・クラスターは次のいずれかの目的で構成される。

• 各コンピューターを並列動作させて性能向上を狙う（スケーラビリティ）
• いずれかのコンピューターが停止しても稼働を続けられる信頼性向上を狙う（アベイラビリティ）

最近ではインターネットの普及、FTTHなどのブロードバンド回線が普及したことで、インターネット経由で複数のコンピューターをつなげて処理を行うグリッド・コンピューティングへと発展している。

応用例：コンピューター将棋

数多くのパターンから最善手を見つける必要のある将棋においては、クラスタリングによる処理性能の向上は有効とされていた。
しかし実際にクラスタリングで強さを発揮したのは、２０１１年に世界コンピュータ将棋選手権で優勝したボンクラーズが最初で、それまでは効果を示すことはできなかった。

このクラスタリング技術が確立されたことでコンピューター将棋の強さは格段に向上し、第２回電王戦では、GPS将棋が666台のiMacを含む679台のクラスターを使い、三浦弘行八段を打ち破った。

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関連項目

• グリッド・コンピューティング