ジャック・テュルゴー(Anne-Robert-Jacques Turgot, Baron de Laune、1727〜1782)とは、フランス・ブルボン朝の政治家、歴史経済学者である。
本名、ローヌ男爵アンヌ=ロベール=ジャック・テュルゴー。世界史ではネッケルと一緒にならうあいつである。
テュルゴーは「富の形成と分配とに関する省察」(1770)によってアダム・スミスに多大な影響を及ぼした指導的重農主義者、兼、経済理論家でありなおかつ政策立案者としての経済学者の初期の実例であった。
ブルボン朝ルイ15世の統制下でリモージュ地方の行政長官を13年間務め、ルイ16世が王位につくとテュルゴーは財政、貿易および公共事業省の要職に就任した。彼が最初に実行したことの一つは、フランス国内の穀物取引に加えられた制限を撤廃して自由貿易を促進することであった。続いて彼は有名な賦役(国民の強制労働)を納金に振り替え、中世風のギルドを全て解散させ、公共支出に節約を命じた。
このようにテュルゴーの政策は現在の自由市場の採用であり、近代的な経済政策を取っていた。しかしこれらの政策によって王を初めとした貴族達の反発を買い、結局テュルゴーは罷免されてしまい、彼の政策は全て無効となってしまった。これにより国民の怒りを誘発させ、歴史上の大事件フランス革命へと繋がっていった。
テュルゴーの著作、「省察」は注目すべき書物であり、アダム・スミスの「国富論」の骨子を備えているだけでなく、利潤と利子の関係分析や農業の収穫逓減の法則の点ではアダム・スミスを凌いでさえいるという評価も得ている。
小さな政府の一番最初の提唱者であり、アダム・スミスが経済学の父であるのならば、テュルゴーは経済学の祖父と言えるのかもしれない。
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最終更新:2024/12/25(水) 22:00
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