チャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦とは、アメリカ海軍が運用していた駆逐艦である。
1950年代末期に実用化が進んだ艦対空ミサイルによって艦隊防空を行う駆逐艦として29隻が建造されたがアメリカ海軍で運用されたのは23隻でドイツとオーストラリアに3隻づつが配備された。
その後、アメリカ海軍を退役した4隻がギリシャに売却され2004年までにすべての艦が退役した。
本級は当初、先行して建造されたフォレスト・シャーマン級駆逐艦[1]の派生型として開発される予定だったが大元が艦砲による対水上・防空戦闘を主体にしていたのに対し本級は艦対空ミサイルでの防空戦闘が主体である事に加えと前者の運用実績とミサイルの発展に伴う装備の見直しを反映して全長133m、満載排水量4200tと前者を少し上回る規模となった。最高速力は32㏏と前者を下回るが、航続距離は20㏏で4500海里と同等である。
前述の通り、艦対空ミサイルによる防空戦闘が主任務だが本級が使用するのはRIM-24『ターター』(射程16㎞)であり艦尾に旋回式発射機と2番砲を挟んで艦尾楼に捜索レーダーと射撃指揮レーダーを備えていた。なお、当初発射機は連装式を採用したが14番艦から単装式に変更、『ターター』もSM-1に更新された。
また、対水上戦では前後に装備した5インチ両用砲2基と『ターター』を併用したが1970年代にハープーン(射程100㎞)をターター発射機で運用できる事になったため火力が向上した。
対潜水艦戦は艦橋と船尾楼の間に装備した8連装アスロックランチャーと艦橋両側面に配置したMk.32短魚雷発射管で対応した。
しかし、艦の規模から艦載ヘリコプターの運用能力やCIWSの追加は後述のリュッチェンス級を除いて行われなかった。
ドイツ連邦海軍(西ドイツ時代)向けに建造され1969年から2003年まで運用。1990年代にCIWSとしてRAM21連装発射機2基を追加していた。
オーストラリア海軍向けに建造され1965年から2001年まで運用。アスロックの代用としてオーストラリア国産対潜兵器『アイカラ』を装備していた。これはロケット付きのグライダー(最大射程19㎞、最高速力650km/h)の下面に短魚雷もしくは爆雷を積載し目標地点へ運ぶ無人雷撃機といえるものだったが1990年に運用を停止して以降、本級の対潜兵器はMk.32のみとなった。
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最終更新:2024/06/02(日) 02:00
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