バストラーメア(8号族始祖)とは (バストラーメアとは) [単語記事]

バストラーメア(Bustler Mare)とは、推定1680年生まれのサラブレッドの基礎繁殖牝馬の一頭である。
「バストラーメア」(バストラーの牝馬)には8号族始祖の他に35号族始祖牝馬、44号族始祖牝馬などがいるが、この記事では8号族の始祖となった牝馬について解説する。また、8号族についてもこの記事で解説する。

概要

バストラーメア(8号族始祖)については父親以外に記録がない。近代競馬の競走馬が生産された初期には主に東洋種の輸入種牡馬にイギリスの在来種の牝馬が掛け合わせて生産されていた。これはアラブを中心に生産されていた東洋種は東洋の生産者が優秀な繁殖牝馬をなかなか手放さなかったためと言われている。おそらくバストラーメアも有象無象のイギリス在来種の繁殖牝馬から生産された牝馬であろう。
実際バストラーメアを始祖牝馬とした8号族はあまり目立たない存在であったがのちの時代に次第に頭角を現し、1895年のブルース・ロウの研究による「フィギュアシステムによる競走馬の生産」では8号族に位置付けされた。

その後8号族は21世紀になって日本で大物の活躍馬が続出することとなった。ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、アーモンドアイなどは8号族から輩出されている。

また、ダイナカール系も8号族に属する。(関連動画参照)