ブルーバック(絶滅動物) 単語

ブルーバック

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いつもニコニコ大百科を読んでいるそこのあなた。
毛のシカみたいなウシ科の動物が200年ほど前に存在していた」と聞いたら、果たして信じるだろうか?

ブルーバック(絶滅動物)とは、1800(1799年とも)年に絶滅した極めてしいウシ科の動物である。

概要

容姿を説明すると、い毛並みをもったトムソンガゼル、と同じウシ科をあげたほうがより近いイメージが沸くことだろう。
かつて南部アフリカに生息していたブルーバックも、そんなウシ科の生き物であった。

人間がその存在を認識したのは1600年代、オランダの開拓者が当時多産していたダイヤモンドめて南アフリカに押し寄せてきた時のことだった。
絶滅動物に詳しい読者であれば、この時点でブルーバック絶滅した理由を察することができることだろう。

生態

最大の特徴は再三記したように灰色美しい光沢を持った毛並みを持つこと。体長は2m、体重160kg程度とされており、それなりに大である。
名前の由来はオランダ語で「シカ」と、見たそのまんまである。
ウシであることがわかるのはウシと同じその足の形状にあり、蹄の形状もウシのものと同じだったという。
しかしウシ科にしては走るのもく、見た通りの健脚を誇っていたようだ。
また、長く立なツノを持っており、初めて見た人間ブルーバックシカと捉えるのも理はない話であった。

普段は夫婦か5、6頭の群れで過ごしており、イネ科の植物をもさもさと食べながら質素に暮らしていたという。
ただし明確にどの植物を食べていたかは資料がなく、憶測レベルでしかれないらしい。
生活圏はとても狭く、20km圏内でしか活動しなかったという。

絶滅の経緯

オランダの開拓者達は、南部アフリカ自然を切り拓くうち、ブルーバックのそのしく美しい毛並みにをつけた。

未開の土地だったこともあり、ブルーバックその毛並みと食的にハンティングの対として際限なく狩られた。
1600年代の人類に動物の保護の重要性など頭にあるはずもなく、開拓者のハンター達はこぞって遭遇したブルーバックに容赦なく弾を浴びせた。
開拓地故に娯楽が少なかったのだろう、ブルーバックスポーツハンティングと称して趣味の範囲で狩猟していたこともあったという。

ブルーバック不運だったのは、その生活圏の狭さにも関わらず、その狭い生息地をたまたまオランダの開拓民達が通りすがってしまったことである。
より後世に発見された動物であれば保護意識が芽生えたかもしれないが、ブルーバックは要するにそんな時代にも恵まれなかったと言える。
そういった習性故か生息数も元々多いほうではなく、に見えてブルーバックは数を減らしていった。

結果、ブルーバック1800年に地球上から種が根絶やしにされた。これは発見から大体200年程度で滅んだことになる。より近代に進むと二桁代で絶滅することもざらにあるので、まだ保たれたほうだとは言えるかもしれないが、この200年の間一度として保護が出ることはなかった。
逆に、これだけ保つことが出来たのは、恐らく開拓者の的が鉱山の採掘など他にあったからであろう。

残念なことにその200年もの間、ブルーバックはその生態を詳しく調されることはなかった。よって上記で記した生態情報以外に詳しいことは何もわかっておらず、しかもその剥製世界でたった4体しか残っていない。
調が行われていたのかもしれないが、少なくともまともな資料は現代においては発見されていないので、このブルーバックという生き物には判明していない部分がかなり多い。

ブルーバック絶滅したが、同じ科に属する生き物絶滅危惧種も多いながらも生存している。ただしブルーバックのような特異な毛並みは持っていない。

人間強欲の末絶滅した動物故に、当時の人間の行為を批判する人もいるが、こういった開拓民達のおかげで文明が進歩したのも事実なのである。
身も蓋もないことを言うと、もしこれを読んでいる読者がその時代の当事者であったら、そんな保護意識など芽生える隙もなかったのかもしれない。
実際、このブルーバック尊い犠牲を省みて、当該地では自然公園など保護区のようなものが設立されたと言われている。

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