マレー語とは、東南アジアのマレー半島を中心に話されるオーストロネシア語族マレー・ポリネシア語派の言語である。
読んで字のままマレーシア、シンガポールの国語。しかし東南アジアの中では割と広く話されており、インドネシアのインドネシア語も元をたどればマレー語である。
言語の特徴としては語幹に接頭辞や接尾辞を加えていくのが基本となっており、基本文型は主語+述語の順番で記述される。
なぜかこの言語にも最近日本語との同祖論が出てきたが、実際のところ…
フィリピノ語同様元はジャウィ文字を使っていたが、現在は基本的なラテン文字26字ですべてを表している。
前舌 | 中舌 | 後舌 | |
---|---|---|---|
狭 | i | u | |
中間 | e | ə | o |
広 | a |
唇音 | 歯音 | 歯茎音 | 硬口蓋音 | 軟口蓋音 | 声門音 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
鼻音 | m | n | ɲ | ŋ | |||
破裂/破擦音 | 無声 | p | t | t͡ʃ | k | (ʔ) | |
有声 | b | d | d͡ʒ | ɡ | |||
摩擦音 | 無声 | (f) | (θ) | s | (ʃ) | (x) | h |
有声 | (v) | (ð) | (z) | ||||
接近音 | 中線 | j | w | ||||
側面 | l | ||||||
ふるえ音 | r |
マレー語の原則は上にも書いた通り主語+述語である(文語では英語のbe動詞にあたるialah/adalahが使われる)。
修飾語と被修飾語の関係は日本とは逆で、被修飾語+修飾語である。
動詞文も時制の変化などは特になく、時間を表す単語や助動詞で表現する。
そのため動詞文は「副詞+主語+(否定)+助動詞+動詞+目的語+副詞」という順番になる。
とまあこの原則を覚えていれば、あとは接頭辞や接尾辞を覚えていくのが学習の基本になる。
マレー語は接辞を使えば単語を発展させていけるので、外来語も自国語の表現に置き換えやすいのだ。
いくつか例を挙げてみよう。
接辞 | 意味 |
---|---|
-an | 動詞を名詞にする/数詞を「数~」にする/名詞を種類にする |
me- | 単語を他動詞にする |
ber- | 単語を自動詞にする |
me- -kan | 使役の他動詞にする |
ber- -kan | 名詞を他動詞にする |
me- -i | 主語が何らかの行為をする動詞にする |
pe- | 動詞を名詞にする |
ここで挙げたのはあくまでも一部の接辞の一例であり、一つの接辞に複数の意味を持つものも少なくはない
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最終更新:2024/11/08(金) 12:00
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