フィリピノ語 / フィリピン語とは、オーストロネシア語族のマレー・ポリネシア語派に属するフィリピンの公用語である。
フィリピンで英語とともに公用語にされている言語である…
…あれ…タガログ語じゃないの?と思った人はまさしくその通りで、フィリピンはかなり多様な民族と言語を包摂しているため、あくまでもタガログ語をもとにしつつ、標準語化して軋轢をなくそうとしたのがこのフィリピノ語なのである。
フィリピノ語の最大の特徴は述語が文頭に来て主語に先行するVSO型というものである。
もともとタガログ語にあったラテン文字20字にC、F、J、Ñ、Q、V、X、Zの8文字を加えたものである…英語のアルファベット26文字より2文字多くなっているが、Ñの他にもう一つ余分な一文字は元からタガログ語に存在するNG(これで一文字)である。
基本的にはa / e / i / o / uだがuが円唇なのと、eとoはスペイン人がやってきてから加わった母音なので頻繁に交替が起きるということに注意しなければならない。
声門閉鎖音以外はほとんどローマ字読みで問題ない。声門閉鎖音は以下の4種類が存在する。
なお、アクセントに関しては長短アクセントで、一番最後か最後から二番目の音節に存在する。
フィリピン語のほとんどが語根に接辞を加えて作られる。
例えば、
語根 | init | 暑さ |
---|---|---|
名詞 | tag-init | 夏 |
形容詞 | mainit | 暑い |
napakainit | とても暑い | |
動詞 | umiinit | 暑くなる |
painitin | 温める |
すべてにおいてinitが共通していることがわかるだろう。
文章は基本的にVSOなので例えば形容詞や名詞だけの文も形容詞や名詞を文頭に置くことで作ることができるのだ。
ただし注意が必要なのは主語である。主語はang句というものしかできずそれは以下の4種類が存在する。
所有者を表すには、所有されるものや人を表す名詞+ng句で表す。
このほかにも様々な句が存在し、それらと文章の順番の組み合わせで表現していくのがフィリピノ語なのである。
動詞文になると動詞の語根と接辞の組み合わせで焦点、モード、相を表す。焦点とはどの補語が主語になるかを決定するもので、モードは中立モード、状況モード、参加モードといった行為の種類を特定するもので、相は英語などの~相そのものである。
このためフィリピノ語では文の順番ではなく、単語の作り方を覚えることが一番大切なのである。
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最終更新:2024/11/08(金) 15:00
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