三宅裕司のいかすバンド天国とは (ミヤケユウジノイカスバンドテンゴクとは) [単語記事]

三宅裕司のいかすバンド天国とは、1989年 2月11日～1990年 12月29日にTBSで放送された音楽バラエティー番組である。
通称「イカ天」。

東京・原宿の歩行者天国でライブパフォーマンスを行なっていたバンドからメジャーデビューしたものを指す「ホコ天」と並び、1990年代頭に起こったバンドブームの原動力となった番組として知られている。

概要

毎週10組のロックバンドが出場し、その中で審査員によってチャンピオンが選ばれる。さらに前回のチャンピオンバンドと勝負し、勝利したバンドは「イカ天キング」となる。5週連続でイカ天キングを防衛すると「グランドイカ天キング」となり殿堂入りする。そして、メジャーデビューへの道が約束される・・・というシステムであった。

土曜深夜に放送されていた深夜番組枠「平成名物TV」（1989年～1991年）のワンコーナーとして放送されていた。

なお、公式通称は「イカ天」であるが、正式名称は「いかすバンド天国」である。

放送開始当初はTBSとCBCのみの放送であったが、番組の人気上昇とともにネット局数が増加し、最終的には16局ネットにまで増加した。
しかし、MBSなど最後まで番組ネットを行わなかった放送局も存在する。

2007年には回顧特番も放送。この特番に関しては全国ネットで放送された。

数々のバンドが登場したイカ天だが、その中で最もヒットしたのはたまの「さよなら人類」であろう。
たまはこの曲でメジャーデビューし大ヒット。1990年のNHK紅白歌合戦に出場している。

BEGINのメジャーデビュー曲にして代表曲。イカ天に初めて出演した回で演奏され、審査員に絶賛された。

ちなみに、このイカ天出演が決まった日にボーカルの比嘉栄昇の祖母が亡くなり、故郷の沖縄県石垣島に葬儀のため帰った時に家族から「もう東京から帰って来い」と言われたが、せめて最後にイカ天だけでもと思い東京に戻り、番組で披露したという後日談がある。