反応厨とは (ハンノウチュウとは) [単語記事]

反応厨とは、一々反応をしてしまう、過剰反応をしてしまう人達のことを指す厨房の一種。

概要

インターネットが誕生・普及してから長い年月が経ち、ネット上にまともな秩序がとうとう形成されなかったかどうかは確かめようがないが、今現在のニコニコ動画や各種SNS、掲示板などのコミュニティには、空気を読めずか読まずかとにかく空気の読めないコメント・書き込みが絶えず存在している。

そしてそのような書き込みがされた場所ではそれを注意する、または煽り返すような書き込みで埋め尽くされてしまう傾向にある。状況によってはその注意するような人々も「厨房」と呼べるのではないかというのがこの「反応厨」という概念である。

その他の特徴として、もう既ににいくつかの書き込みがされているのにも関わらずさらにそれに参加してしまう、または注意するのにも関わらずケンカ口調であったりする事などがあり、このような書き込みで場所の雰囲気が冷めてしまう、または荒れる方向にヒートアップしてしまう場合が多いのが現状であり、非常に問題となっている。

ここで気をつけたいのはこれらの反応厨に対して「いちいち反応すんな」等のコメントをしてしまったらその時点で反応厨と同類ということである。ただし、重要なのは逆に注意などをした時点で反応厨扱いするのもまた間違いということである。

しかしそれぞれが成立する条件が複雑化しているのも事実であり。放置した結果荒れる事もあれば、放置しなかった結果荒れる場合もまた存在している。いわゆる「スルー」が荒らしに利する理屈とも最も適切な対策とも言われるのはこのためである。反応対象となる書き込みやコメントが一体どのような人物による物なのかは不明な事が多く、煽った事による反応を狙った荒らしである可能性もまた最近では非常に多い。

結局「反応」する事によって事が良い方向に話が進むか、悪い方向に転ぶかは結局その時の状況次第というということになってしまうため、現状の場をこれ以上荒れないようにするためには、状況をしっかり見極めた上で、周囲の手で早急に抑えつけるか、あるいは一旦引いて公の規制対策を強く希望するべきかの立ち回りを的確に選択して実行することが最も重要な対策と言える。

煽り荒らしやヘイト消費家の類に対しては、既存の荒らし対策システム(NGなど)を使う事がひとまずの現実的対処になるだろう。ニコニコ動画であれば、NGで対処を行うと、後の人々が共有NGによりそのコメントを見ないで済む可能性が幾分か高まることにもなる。最近ではこの「反応厨」を明らかに煽るような感じで「ルールを把握しつつ意図的に荒らそうとしている輩」が目立つため、なによりも冷静に対処ことが求められている。

なお、「○○（作品・人物名など）ｗｗｗ」みたいコメントなども別の意味で反応厨と言えるのだが、これについては「住み分け」の問題となってくる。

反応厨が増える理由

対策手段の不備

荒らしなどが対象となる際に、削除・NGや通報とその反映などの対策となるシステムの信用性が薄いなどの対策自体に不備がある場合、対処しようのない感情の矛先は反応するという形で噴出し、その場が荒れることを促進してしまうことがある。しかし、逆に運用と構造の改善によって減少させる余地があるとも言える。

アンチ行為における利用価値

現状過剰反応などによって特定の場所が荒れたとしても、その反応厨自体が責任を問われ非難されると言うことは少なく、むしろ反応されるような物事・話題をあることを非難されてしまう傾向がある。「元はと言えば○○厨が～」「いじめられる側にも原因が～」などで表される理屈である。また、特に内情に詳しくない大多数の外野にとっては、荒れてること自体がその分野に対するマイナスイメージにもなる。

そのため、このような否定優遇の風潮は逆にその分野を荒らしたい・貶したいと自ら思っているアンチ層には有利に働き、意図的に反応厨となる者も増加してしまっているのである。