1960~70年代に少年漫画雑誌に連載された梶原一騎原作・荘司としお画の漫画『夕やけ番長』のもじり。つまり「夕やけ番長」に響きがより近い「言うだけ番長」の方が先に生じた言葉で、「口だけ番長」の方はそこから派生した言葉なのではないかと思われる。
いつ頃からある言葉なのかは不明瞭。上記の漫画作品連載開始後のいずれの時点で生まれてもおかしくはない。
国立国会図書館デジタルコレクションで「言うだけ番長」を検索すると、少年漫画雑誌『少年キング』の「1986年 No.15 8月8日号」(※実際の発売日は1986年7月18日)にこの言葉が掲載されていたらしいことがわかるので、少なくとも1986年には存在していた言葉ではある。
さらにこの言葉を有名にしたのは、プロレスラーの前田日明による、同じプロレスラーの長州力を批判した発言である。1987年[2]に、長州力について「言うだけ番長」だと評したとされる。
2012年には、産経新聞が政治家(当時の民主党政調会長)「前原誠司」のことを繰り返し(16回)「言うだけ番長」と批判し、これを不快に思った前原誠司が産経記者を会見から排除する、という騒動が起こった。[3]
この時、上記のような「1980年代から使われていた言葉である」といったことは多くの人から忘れ去られていたものと見え、インターネット上のぽんこつ辞書サイトでは「前原誠司を指して産経新聞が造った言葉」的な説明をしていることもあった。
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最終更新:2024/05/12(日) 05:00
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