日本テレコムとは、かつて存在した電気通信事業者の商号である。
もともとは旧国鉄傘下の通信事業者である。国鉄の民営化以降、経営母体の変動が著しくかつては英ボーダフォンやリップルウッドの傘下におさまっていたこともある。
身売りに次ぐ身売りを経た悲劇の通信事業者であるが、その歴史は長く、スーパーマリオブラザーズの BGMにもその社名が登場しており、今でもニコニコ動画などではその名前が歌い継がれている。
国鉄系の新電電として1984年に誕生。
設立の際に協力したのは三井物産、三菱商事、住友商事の三社である。
ファイバケーブルを新幹線沿い敷設しており、この線は現在でも幹線として使用されている。
引いた路線は東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線の四路線であり、初期の頃に日本テレコムが鉄道沿線い電波対応地区が多かったのは上記、および吸収合併した鉄道通信株式会社に由来する。
1986年に国鉄の100%出資会社として設立されている。
戦前から全国の駅の業務連絡のために張り巡らされていた業務用電話網である鉄道電話を保持した会社。
1989年に日本テレコムに吸収合併された。
0041の識別番号を持つ国際電話事業者だった。
1997年に日本テレコムに吸収合併された。
2004年にはソフトバンクに完全買収され、100%子会社である「ソフトバンクテレコム」となった。「ODN」という独自のプロバイダを持っていたが、これは日本テレコムによって運営されていたサービスである。ソフトバンクグループの中には他にもいくつかのプロバイダ事業が並行している状態であった。
他方、1991年から「デジタルホン」・「デジタルツーカー(正確にはツーカーと異なる)」のブランドで携帯電話事業にも参入していたが、こちらも「J-PHONE」・「Vodafone」と幾度かのブランド名(&社名)の変更を繰り返したのち、やはりソフトバンクグループ入りして「ソフトバンクモバイル」となっていた。
2015年、ソフトバンクテレコムはこの自ら生み出したともいえるソフトバンクモバイルに吸収合併され、ついに31年の歴史に幕を下ろすこととなった。
ODNについてはその後も継続していたが、2023年に永きに渡ったサービスを閉じた。
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最終更新:2024/04/27(土) 10:00
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