この時代において日本は、米国や中国、インドなどの諸外国に圧倒的大敗を喫した。
そして加速する少子高齢化。教育レベルの大幅な低下により、日本は衰退の一途を辿った。
日本は戦地にこそならなかったものの、外国から多くの難民が溢れ、COVID-19を超越する感染症が蔓延。
さらに3・11規模の大震災が相次ぎ、社会不安は日本全土を覆い尽くした。
一方、政治・経済は腐敗堕落を極め、富は一部の政治家や資本家などの「上級国民」と揶揄される者たちに集中。
悪政、重税、天災飢饉に苦しみ、深く憤る民衆はついに蜂起する。暴力大革命である。
民衆は暴虐の限りを尽くし、国家形態は崩壊。
人口は、わずか数年で10分の1以下まで減少し、あらゆる文化やインフラ、テクノロジーが失われた。
文明は明治初期レベルまで後退、軍閥が割拠する戦乱の世が始まる。
そして、数十年後――
大和――
武凰――
聖夷――
『マンガワン』にて2021年11月24日から、『裏サンデー』では同年12月1日から連載されている近未来架空戦記。
文明が崩壊し再び戦国時代に突入した日本で、絶対的権力で栄華を極める男に妻を殺された田舎の司農官が、世を変えるべく一念発起し、戦乱の世に智略をもって日本再統一に挑む。
独特の世界観や癖のあるキャラクター、敵味方が繰り広げる様々な知略が高評価を集め、マンガ大賞2023において5位にランクインした。
著名人では女優の浜辺美波やラッパーの呂布カルマなどがファンを公言している。
大和の愛媛郡に生まれ育った三角青輝は、処刑された最愛の妻との誓いを果たすため、彼女の勧めに従い、手堅い司農官を退職し持ち家を売り払い、士官するため大阪へと向かう。
自作の農政改定案を提出し見事試験に合格した彼は、世の中を根本から変えるため、様々な局面でその智略をふるい、歴史に波乱を起こす。
三角青輝
大和暦41年、愛媛郡生まれ。非常に弁が立つ七三分けの地味男。読書家で各時代の兵法書や資料を読み漁っている。武術の心得はない。徹底して理性的な性格かと思いきやロマンチスト的な傾向もある。趣味はマッピング。
東町小紀
自由奔放な青輝の一つ年上の幼馴染。16の頃に青輝と結婚するも、内務卿・平殿器の怒りを買い処刑される。
阿佐馬芳経
大和暦39年、和歌山郡生まれ。「ツネちゃんさん」と呼ばれる、大和を建国から支えてきた名門阿佐馬家の宗家の嫡子。日本を再統一して三国時代を終わらせ、この国の全ての民に尊敬される存在になることが目的。承認欲求が高い。優れた刀術に裏付けされた高い戦闘技術を持つ。喫煙者。綺麗な顔立ちをしており、おかっぱ頭で一人称が私のため女性のように見えるが列記とした男である。マザコンで母親の伝記を書いている。
龍門光英
辺境を管轄する農民上がりの将軍。高潔で文武に秀で、堅物ながら誰しもが尊敬の念を抱く。
平殿器
大和暦5年、大阪都生まれ。帝を補佐し国政を司る小太りな大和の最高官。帝を差し置いて私が国家だと豪語する。先帝である藤2世を毒殺すると現帝の藤3世を擁立し、己の娘を皇后に立てて全権を掌握した。しゃべるときはよく顔の前にピースを持ってくる。後に王位に就き天満王を名乗る。
藤3世
現大和の帝だが平殿器に畏怖しきっており、平家の面々からは馬鹿にされている。ただし、龍門と彼が信じた青輝の出現により君主としての自覚が芽生える。
賀来泰明
「賀来は決して失敗しない」と称される辺境将軍隊の軍師。龍門がもっとも信頼を寄せる配下だが重病を患っている。
平殿継
大和暦50年、大阪都生まれ。大司書を務める平殿器の嫡子。かつては父に似て傲慢に育ったはなたれ坊主だった。窮地に陥ったことで一時は父に疑惑の目を向けるがそれを飲み込み成長。姉との家督争いに躍起になる。
菅生強
顔の大きな切り傷が目立つ寡黙な辺境将軍隊右中将。好物は角砂糖。
長嶺士遼
辺境将軍隊左中将。薩摩郡生まれで、島津家当主とは幼馴染。趣味は詩を読むことで休暇中は吟遊詩人として各地を放浪する。
守山金太
龍門着任前より辺境将軍隊に在籍している数少ない属員。母親がなくなって以降、精神状態が悪化し、職務怠慢が目に付くようになった。
平汐莉
平殿器の娘で芳経の妻。無官ではあるが聡明なため平殿器の後継者に推す声も多い。
今井陶誉
大和暦31年、大阪都生まれ。表千家宗匠の娘で、幼いころから茶園で農作業に従事し、茶道にも通じた。貨幣制度を整える施策をするなどの功績が認められ30歳で司農卿となる。日本時代末期のゲーム機やその部品を集めるのが趣味。
輪島桜虎
クーデターを起こし大和に降伏しようとする旧政権を倒した聖夷の新政権総帥。左ほほに虎の刺青を入れている。容姿端麗で民からの評判も上々。亡き父の報復のため大和討伐を掲げる。
九羅亜輝威
弓術に優れる聖夷の猛将。10代の後半に地元の北海省を出て、聖夷各地で爆走族を結成し、桜虎に鎮圧される10年間、略奪行為を繰り返していた。桜虎に降伏して以降は彼女に忠誠を誓っている。
大皇媛仁
日本の皇祖神である天照大御神を始祖とする皇室の直系子孫。「日本国再興」を旗印に掲げる。
武蔵守重楼
武凰建国に尽力した武凰首相兼軍師。母親は歴史解説系YouTuberだった。
九羅拍亜
大和暦46年生まれ。元輪島桜虎配下の九羅亜輝威の娘。5歳の時に10歳離れた三人の兄を殺し、それにキレた父を自身が作曲した曲で治めた。その獰猛さと幼少期に不慮の事故で片目を失ったことから“隻眼狼”の異名を取る。
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掲示板
1 ななしのよっしん
2024/08/27(火) 23:25:17 ID: g39X54u0lj
世界観近世どころか古代寄りの中世なんで徴税官にたてついたら縊り殺されるのが普通なのに嫁、馬鹿すぎないかって思ってたけど
登場人物みんな短絡的なんでこの世界じゃあのくらいの知能がデフォなんだろうなって許せるようになる
2 ななしのよっしん
2025/02/26(水) 06:47:01 ID: GbsZ7VRFKg
面白いんだけどどうしても冒頭の衰退した経緯のガバさが引っかかるんだよな
変に時事ネタとか入れずシンプルに核戦争でボロボロになりましたでいいのに
3 ななしのよっしん
2025/02/26(水) 15:39:56 ID: 0fa88vJFBv
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最終更新:2025/03/16(日) 17:00
最終更新:2025/03/16(日) 17:00
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