龍とカメレオンとは (リュウトカメレオンとは) [単語記事]

龍とカメレオンとは、石山諒による漫画である。

知ってるか？“龍”は向かい風程高く飛ぶ

『三ツ首コンドル』や『歪のアマルガム』の石山諒による、龍と龍に化けたカメレオン、二匹の漫画家が互いの主張をぶつけ合う超絶怒涛バッチバチの漫画道。

『月刊ガンガンJOKER』上で2022年11号より連載されている。

天才漫画家と彼を病的に羨む無名漫画家の身体が不慮の事故で入れ替わり、最強のルーキーとなった漫画中毒が再び漫画界の頂点を目指す。

漫画家の苦悩と激闘が高い画力で熱く強く描かれる。

作中ではアシスタント関連の話も多いが、本作自体は尾田栄一郎や堀越耕平のもとでアシスタントを務めた作者が一人で描いている。

あらすじ

累計発行部数1億5千万部超えの天才漫画家・花神臥龍と、彼を病的に羨む完璧コピーの無名漫画家・深山忍は、階段で転落した際に身体が入れ替わってしまう。

大人気作家となる夢がかなった深山は、自身のコピーの才能も発揮し花神になりきり、深山になってしまった花神は、深山を倒して化けの皮を剥ぐため、己の限界を超えるべく灼熱の漫画業界を駆け巡る。

登場人物

花神臥龍: 主人公。漫画を描くことが楽しくてしょうがない自他ともに認める漫画ジャンキーで龍ドラゴンと呼ばれる。少年ワンダで連載している二度目の連載作品である『ドラゴン・ランド』(通称・ドララン)は1億5千万部を発行し、アニメ化も果たした全世界的大ヒット作品。身体が入れ替わった後も深山の性根が気に入らないのと自分の最高傑作に挑戦できるという気概、漫画を描いていない自分が想像できないため0から頂点を目指すべく再び筆を執る。超ポジティブで敵に塩を送ることも厭わない。甘党。
深山忍: “カメレオン”の異名を取る関西弁の無名新人漫画家。どんなジャンルでもアシスタントに入れば完全にコピーできるが、性根が捻くれまくっているためどこの職場も長続きしないでいた。^[1]「死んでもモブでは終わらない」^[2]という言葉通り、自分のせいで花神の肉体を得た後は元に戻る方法を探すのを拒否し、人気漫画家花神臥龍として生きることを選択。
北夏菜子: ヘルプアシスタントで入った先で深山となった花神と知り合ったアシスタント。姉妹でタッグを組んでおり、自分は作画専門でストーリーは妹の担当。花神臥龍の連載初期からの大ファン。
多知川: 少年ワンダ編集部に勤めるスキンヘッドの編集者。花神と深山の体の入れ替わりを知る数少ない人物の一人。
氷川倫太郎: 『ドラゴン・ランド』の担当編集。大抵の要求は飲むが編集者としての矜持もしっかり持ち合わせている。
田中: 花神臥龍のアシスタント。感情が前に出るタイプ。臥龍の優しさに救われた一人。花神臥龍と深山忍が入れ替わっていることに自発的に気づく。
榊多聞: 深山の同期の漫画家で週刊ワンダの準看板作家。
山田野大蛇: 週刊おろちの編集長にして花神臥龍の師匠。かつてはドラランが看板になる前の少年ワンダを2本の大ヒット作品で支えたレジェンドだが、おろちを立ち上げた直後にワンダの人気作家の全員引き抜き未遂事件を引き起こしたため、ワンダとは絶縁状態にある。
白井: 少年ワンダ編集部の現編集長。非常に小柄で常に仏顔。大蛇の初代編集者でもある。