ゆびさきミルクティーとは、宮野ともちかによる漫画である。『ヤングアニマル』にて、2003年NO.1から、途中、2年以上の休載を挟みつつ、2010年NO.6まで連載された。単行本は全10巻。略称は、「ゆびさき」または「さきミル」。掲載誌が同じだった『デトロイト・メタル・シティ』の略称である「DMC」になぞらえて「YMT」と呼ばれることもある。
タイトルは、「ミルク」が男性、「ティー」は女性を、「ゆびさき」は少しエッチなニュアンスを表している。
不自然な展開や情緒不安定な登場人物が多く、絵も下手ウマでお世辞にも漫画としての完成度が高いとは言えない。これは、作者にとって初の長期連載作品だったことと、当初は長期連載を想定せず短期集中連載として発表されことが大きい。作者は最終巻のあとがきで「先の続かないような描き方にしてしまったため、続きを描くことが決まってからちょっと後悔している」と語っている。
ただし、淡い絵柄で描かれた表紙とは裏腹に近親愛系や同性愛系のモチーフがとても多く、そういうのが好きな層からの知名度は地味に高い。
高校一年生の主人公・池田由紀は、姉の代わりに写真店のモデルを務めたことがきっかけで女装に目覚め、暇があれば女装姿で街に繰り出してセルフポートレートを取ることを趣味にしていたものの、体の成長とともに自分の中の女の子が徐々に消えていってゆくことを自覚し悩む。
そんなおり、幼馴染の森居左が自分を異性として意識し始め、由紀も煮え切らない態度ながらこれに応えるが、彼はクラスメイトの黒川水面にもちょっかいを出し、彼女に惹かれていく。
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最終更新:2025/12/11(木) 14:00
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