有田鉄道株式会社は、かつて和歌山県有田郡有田川町徳田に存在した鉄道事業者。現在は鉄道事業から撤退しており、バス・タクシー事業者となっている。
1913年2月、有田軽便鉄道として設立。同年6月、現在の名称に変更。
沿線で栽培されているみかんや木材を運ぶ鉄道路線として開業した。
1984年に貨物輸送が廃止されると大きな収入源を失う。
1995年、合理化の一環として、沿線の高校への通学客を運ぶ時間帯以外は運休しそれ以外の時間帯はバスによる代替運行を行うようになり、第二・第四土曜日および日曜祝日は列車が走らなくなった。
そして2001年には列車本数が1日2往復しか走らないという超減便が行われ、逆に鉄道ファンの注目が集まる事態となったが、時代の波には逆らえず、2002年の大晦日をもって運行が終了、翌日の2003年正月に鉄道事業から撤退した。
ちなみにバスのほうが所要時間的にも早くて便利だったことから廃止となる際に反対運動は置きなかったという。
なお、鉄道事業から撤退し、バス・タクシー事業者になった現在も、「有田鉄道」と企業名は変わっていない。
(ほかにも、既に鉄道事業から撤退しているにもかかわらず「鉄道」「電鉄」「軌道」を名乗り続ける企業としては、旭川電気軌道や夕張鉄道、九十九里鉄道、鹿島鉄道、蒲原鉄道、善光寺白馬電鉄、東濃鉄道、鶴見臨港鉄道、下津井電鉄、鞆鉄道等が挙げられる。)
廃止後、最後まで残った終着駅の「金屋口駅」は沿線自治体の「有田川郡有田川町」に譲渡され、当時活躍していた車両と共に町営の「有田川鉄道公園」として保存されている。
一般路線バスでは以下の路線がある。
高速バスは自社では運行していないが、ウィラーエクスプレスの運行委託業者となっており、
繁忙期の増便(スターエクスプレス)でお呼びが掛かった時、稀に出動していることがある。
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最終更新:2025/01/08(水) 04:00
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