法廷画

法廷画とは、裁判中の法廷やそこでの被告・弁護人などの様子を表した絵のことである。「廷内スケッチ」等とも言う。

概要

裁判中の法廷の様子を撮影することは法律で禁止されているため、法廷画という形で絵で表現することが多い。文章で表現しても問題は無いのだが、テレビニュースで映すことを考えると裁判の様子の映像が無くなってしまうため、法廷画が頻繁に使われている。

ちなみに法廷画を描くのに特に資格は必要なく、マスコミ関係者で絵が上手い人が起用されることもある。ただし、ニュースですぐに流したい都合上、迅速性が最も評価される。

描き方は画家によって様々だが、色鉛筆と水彩絵の具が使われていることが多く、被告人などを際立たせるため、背景の色は薄いことが多い。また、写実的に書かれているため、その画家が普段描く絵とは雰囲気が異なっていることも多い。

著名な法廷画家

• 大橋伸一（法廷画家の第一人者と呼ばれる人物、著書『法廷絵師は見た！』で知られる）
• くどう昭（日テレのニュースで「法廷画の第一人者」と評された人物）
• 田村角（和歌山毒入りカレー事件などの他、野々村竜太郎被告の第2回公判の法廷画を作成）
• 吉田弘良（株式会社タイトルアート代表取締役）
• 石井克昌（法廷画家ボディビルダー）
• 幹英生（写実・抽象画家）
• つがる団平（学習漫画家）
• 榎本よしたか（イラストレーター、ロックマン4のブライトマンの生みの親）
• 小野眞智子（女性の人物画を中心に描く画家）
• 篠原ユキオ（京都精華大学マンガ学部マンガ学科カートゥーンコース教授）
• 竹本佐治（風景・人物画を中心に描く画家）

関連動画

関連静画

関連リンク

• 廷内スケッチってどういう人が描いてる？【教えてTBSニュース】｜ニュースが少しスキになるノート from TBS｜note

関連項目

• ニュース
• 捜査用似顔絵