深爪とは、
本項では1を解説する。
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爪は外部に露出する組織である「爪甲(そうこう)」と皮膚に密着する組織である「爪根(そうこん)」の2重構造になっているが、このうち爪根は指先のところまでしか伸びない。
一方で爪甲は指先を通り過ぎても伸び続けるため、指先から爪甲と爪根が剥離して飛び出す状態となる。これが、爪が伸びると表れる白い部分である。
毛細血管や神経が通っているのは主に爪根の方であるため、爪根と剥離して爪甲のみとなった部分は爪切りで切っても特に痛みなどは感じないし、身体上も何も問題ない。むしろ、爪の内側に汚れや細菌が溜まりやすくなり、皮膚を掻いて傷が出来たときや食べ物を素手で触った際に細菌が移る可能性があるため、伸びた爪を切るのは推奨されることである。
しかし、時には間違って爪根と剥離していない部分まで爪根ごと切ってしまう場合がある。これと深爪と言う。
深爪をすると様々な問題が生じる。
深爪とは爪根の部分まで切ってしまう事であり、爪根は先述の通り神経や毛細血管が多く通っている組織であるため、切るとまず痛いのに加え、血管組織が外部に露出する事になるため、細菌の感染などを起こしやすくなる。毛細血管の傷つきが酷い場合は直接的な出血を伴うこともある。
軽度の深爪であれば細菌が侵入しても自己免疫機能の範囲内で何とかなり、爪が元通りに伸びれば自然治癒する事が多いが、当然そうならない場合も多々ある。
細菌が侵入した結果として最も多い症状は「化膿」である。
膿んでしまった場合、軽度の症状かつ早期治療が出来た場合は消毒と塗り薬だけで何とかなる場合が多いが、一定以上放置してしまって症状が進行した、もしくは深爪そのものが重度であった場合、爪を剥がした上で消毒+薬+包帯ぐるぐる巻きと言う一大事に発展する。爪を剥がすというのはとてつもない激痛を伴う事であり、通常は麻酔をするが、殆どの場合激痛が治まるより先に麻酔が切れる。
ちなみに筆者は幼稚園の時に麻酔なしで親指の爪を剥がした事がありますが、あまりの激痛に耐えかねて暴れて病院の薬品棚を1つダメにしたそうです(親談)。
化膿以外に深爪によって起こる問題と言えば「巻き爪」がある。
爪は本来ある程度自然に巻いていくようになっているが、爪が指の皮膚や内部組織を半ば包み込む形になっている関係で、巻きがある程度のところで止まってバランスが保たれるようになっている。
しかし爪を切りすぎると、特に爪の両端を切りすぎた場合、この押さえが利かなくなり、爪の巻きが進行してしまうのである。
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最終更新:2025/03/11(火) 09:00
最終更新:2025/03/11(火) 08:00
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