盛岡市(もりおかし)とは、岩手県の中央部に位置する市である。岩手県の県庁所在地であり、名実ともに岩手最大の都市である。
2013年時点で人口約30万人の中核市。古くは「不来方(こずかた)」の名で呼ばれた地で、安土桃山時代末期の1597年にそこを治めていた南部信直(南部晴政の息子)が盛岡城を築城し、以後その城下町として繁栄してきた歴史がある。「名古屋県」「横浜県」よろしく、時折「盛岡県」と間違われる岩手県だが、実は明治の廃藩置県当時には「盛岡県」が実在していたという。その県庁も盛岡市であり、昔から今までずっと中心都市であったことが伺える。
岩手の中心都市ということもあって、岩手出身の有名人に関する史跡も多い。また、太平洋戦争での空襲被害が少なかったことから、明治や大正時代のレトロな建造物が街中に点在しており、現在でも店舗として使われているものもある。
主な名産品に、南部鉄器や南部せんべい、わんこそばなどがある。交通の便が良いのも手伝って、食処として観光人気がある都市でもある。東北の冬が寒いのは当たり前だが、盆地に位置する盛岡は夏は夏でとっても暑い。避暑気分で行くのはちょっと考え直した方がいい。
盛岡といえばわんこそばが特に有名だが、それ以外にも魅力的な麺類が存在する。
江戸時代の頃から存在したという、盛岡の郷土料理。「わんこ」の名の通り、小さなお椀に一口程度の量のそばが入り、それを平らげるとおかわりが即座に継ぎ足されるというスタイルが特徴的。盛岡に観光に行くならとりあえず食べておきたい。
大食い大会ご用達のイメージが強いが、あの勢いで食っていくと止め時を失う。落ち着いてゆっくり食べるのが正しい食べ方とか。また、大食い大会のわんこそばはお椀が大量に積み重ねられてるイメージがあるが、アレもお店によってやるところ・やらないところがある。
ちなみに、わんこではないかけそば・もりそばなども普通に食べられている。「東家」や「直利庵」といったわんこそばの有名店でも普通にもりそばやかけそばは置いてある。
昭和の頃に、盛岡在住の在日朝鮮人が始めたというもの。冷麺は朝鮮半島の郷土料理だが、日本人の好みに合わせて大幅に改良したもので、そば粉を使わず麺が色白なのが特徴だという。きょうび焼肉屋でよく見掛ける「冷麺」のメニューは、だいたいこの盛岡冷麺である。
冷たい牛骨スープにキムチなどの具材が載った麺で、噛み切れないほどに強いコシが特徴的。その評判たるや、冷麺の本場・北朝鮮も盛岡冷麺を輸入していたという話があるくらい(今はどうなのか知らないが)。
大通にある「食道園」の青木輝人が咸興冷麺と平壌冷麺をベースに創作したのが元祖。ただ、食道園では平壌冷麺として提供しており、「盛岡冷麺」の名付け親は「ぴょんぴょん舎」オーナーの邊龍男である。盛岡の名物として冷麺を売り出したいという市側の依頼にこのネーミングを名付けて一気に広まった。
「ジャージャー麺」ではなく、「じゃじゃ麺」である。こちらも戦後に作られた麺料理で、満州料理をルーツにしているが、麺は中華そばではなくうどんである。肉味噌を平打ちのきしめんに近い麺にネギ、キュウリ、ショウガと絡めて食べるもので、ところによって様々な具を混ぜて独自色を出している。食後、丼に味噌と生卵を投入し、ゆで汁を注いで作るスープ「ちーたんたん」でしめるのが定番。内丸に本店がある「白龍(パイロン)」が元祖。
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最終更新:2024/11/09(土) 07:00
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