耐量子コンピューター暗号

耐量子コンピューター暗号(PQC: Post Quantum Cyptography)とは量子コンピューターを用いても容易には解けない暗号のことである。2021年現在一般での実用化には至っていない。

概要

量子コンピューターは2021年現在ではまだ研究段階であるが、遠くない将来に従来の暗号化方式は量子コンピューターにより一瞬で解読されてしまう時代が来ると信じられている。

暗号化はパスワード送受信に始まり、e-コマースのクレジットカード情報の受け渡しに至るまで、インターネット通信の至る所で不可欠なものとなっているが、もし量子コンピューターによる解読が現実のものとなった場合、暗号化が意味をなさなくなり、ニコニコ大百科へのログインも楽天やAmazonでの大きいお友達向けのお買い物も安心して行えなくなってしまうのだ。

こういったディストピアの到来を憂慮して必要性が叫ばれるようになったのが、耐量子コンピューター暗号である。英語のPost Quantum Cyptographyの文字通りの意味としては、「量子コンピューター時代到来後の暗号化方式」といったところか。

「現在の量子コンピューターでは量子ビット数が足りないから解けない」というアルゴリズムは含まれず、十分な量子ビットを持つ理想的な量子コンピューターを用いても解くのが簡単にならないアルゴリズムのことを指す。

候補

いくつか候補があるとされているが、2021年現在ではまだ実用化されてはいない。

• 格子暗号

関連項目

• 暗号 / RSA暗号 / 楕円曲線暗号
• 量子コンピューター
• アルゴリズム / P≠NP予想
• Transport Layer Security
• https://
• ブロックチェーン / 暗号資産
• 思考実験
• プログラミング関連用語の一覧