魔族の樹とは、日本のアニメ作品『スレイヤーズ』シリーズおよびその関連作に登場する魔族の系統図である。
金色の魔王を最上位として以下白霧、蒼穹の王、闇を撒くもの、赤眼の魔王、続いて赤眼の魔王によって作り出された五人の腹心が位置している。スレイヤーズ世界以外の魔王より下位の魔族については魔族の樹には記されていないため、恐らくスレイヤーズ世界の視点から描かれた系統図であると考えられる。またスレイヤーズ世界の魔族であっても五人の腹心より下位に属するものは本図には記されていない。
初出は『NEXT』で、原作ではこの図が直接イラストなどで登場したり、作中で言及されたりといった事は行われていない。TVアニメ版ではオープニングに登場する他、劇中でも腹心など高位魔族に関わる内容のシーンで度々カットインが挟まれている。またアニメ版では魔族の樹の他に、神族と魔族の両方が記載されている系統図が登場している。
魔族の樹はカバラのセフィロート(生命の樹)をモチーフにしていると思われ、また構図そのものは秘教結社「薔薇十字団」が16-17世紀に用いていたシークレットシンボルに酷似している。五人の腹心を表すシンボルは『ゲーティア』に記載されているソロモン72柱の紋章からそのまま取ってきた形になっている。
◆魔族の樹には魔王および五人の腹心を表すシンボルがそれぞれ描かれており、その周囲には時計回りでルーン文字により彼らの名がそれぞれ以下の様に刻まれている。その更に外周にはヘブライ語のような文字が刻まれているが詳細は不明。なお四人の魔王については各自の称号を記載しているが、赤眼の魔王及びその腹心達については彼らの名が記されている。
ᛚᚭᛅᛞᚨᚠᚾᛁᚷᚼᛏᛘᚾᚱᛖ [loadofnightmare]
ᛋᚼᚾᛒᛦᛅᛁᚷᛞᚢ [shabɻaigdu] … 命名規則に従えばここは「ルビーアイ」に相当する文字列が記される筈だが例外。
ᚷᛅᚼᛦᚠ [gahɻf]
ᚠᛁᛒᛦᛁᛋᚫ [fibɻiso]
またᚴᚾᚫᛋ (chaos; カオス)という記述も見られる。
『スレイヤーズ』と同じ神坂一によるライトノベル作品『ロスト・ユニバース』ではダーク・スターの名を持つ敵役が登場する。同作でも『TRY』で用いられたものと同一の系統図(先述の神族・魔族の両陣営が併記されているもの)が劇中で登場しており、スレイヤーズと同じく金色の魔王の掌中にある世界である事が示唆されている。
また同氏の他作品もこの四魔王の何れかが属する世界にある可能性が指摘されているが、これについては言明されていない模様である。魔王としては未登場の白霧、蒼穹の王が支配ないし抗争中の世界である可能性も、スレイヤーズと同じくスィーフィード世界の1つに属する可能性もある(スレイヤーズの世界観では混沌の海に立てられた杖に載る皿のような世界が幾つかあり、その1つが作品の舞台となる世界という設定のため、他にもそのような世界が存在している事は確実だが、それがスレイヤーズと同じくスィーフィード世界の1つであるか、世界毎に異なる魔王と竜神が争っているのかは不明である。なお『ロスト・ユニバース』は広大な宇宙空間が舞台となっているためスレイヤーズ世界と同一の成立ちである可能性は低い)。
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最終更新:2024/05/25(土) 03:00
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